学内の動き T行事・イベント
◎ 農学部各学科で模擬授業・一日体験教室を開催
◇環境資源科学科
 8月8日(金)、府中キャンパスにおいて、環境資源科学科の模擬授業が開催され、約30名が参加しました。
 当日は、高田秀重教授から、海鳥、ウミガメ、魚、貝、クジラなど多くの海洋生物がプラスチックゴミを餌と間違えて摂食し、プラスチックが生態系の中でトラブルメーカーとなっていることについて説明がありました。また、海のプラスチック汚染を低減していくためには、プラスチックゴミの削減(reduce)、プラスチックの再利用(reuse)、リサイクル(recycle)の「3R」が鍵であり、特にプラスチックの削減が必要であるとの説明がありました。
 続いて、吉田誠准教授から、化石資源の代替として大きな注目を浴びている植物バイオマスについて講義が行われ、農産廃棄物や林産廃棄物といった未利用植物バイオマス(植物の非食部)を有効利用することの重要性について説明がありました。また、微生物が植物を分解する仕組みをヒントにしてどのようにバイオ燃料やマテリアル原料を作ろうとしているのか、最新の研究内容についての講義が行われました。
 終了後の質疑応答では、受講生から、「プラスチックによる害が人間にも及んでいるのか」といった質問が多く出されました。その後希望者に対するキャンパスツアーが芳賀尚樹准教授、多羅尾光徳准教授、吉田准教授の引率により行われました。
 

 
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