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◎ 「高校生のための未来を創るワークショップT」を開催
 6月22日(土)、府中キャンパスにおいて、本学のニーズ展開実践型高度研究人材養成モデル化事業による「高校生のための未来を創るワークショップT〜地球をまわそう。微生物の力でpart2〜」が開催されました。
 本ワークショップは、大学院生がファシリテータ(グループワーク等での調整・促進役)という立場で高校生を導きながら、高度な専門的知識を備えた上で、マネジメント能力やコミュニケーション力等に優れ、研究チームの力を最大限に引き出す牽引力あるリーダーを養成するとともに、イノベーション創出力を早い段階から養うため、イノベーション教育を幅広く高校まで波及させることを目的として実施されました。
 当日は、プログラムの冒頭で有江力農学研究院教授によるイノベーションの定義や土壌についての詳しい説明があり、続いて5、6名の高校生と1、2名の本学大学院生のファシリテータから構成される6チームに分かれ、顕微鏡を使用した微生物を観察する実験が行われました。
 午後には、チーフファシリテータの本学博士課程学生柏毅さんより、テーマ「微生物の力を利用して、新しい価値を生み出す」についての説明およびワークショップの概要の説明が行われ、各グループごとにディスカッションが行われました。
 参加者の多くは当初緊張している様子でしたが、ファシリテータの助けにより徐々にチームが一丸となり、最後のプレゼンテーションでは、高校生が生き生きと発表を行い、微生物を医療技術に応用させたり、暮らしに役立てるなどのユニークなアイデアが繰り広げられました。
 ワークショップには、高校18校から26名の高校生が参加し、終了後のアンケートでは、参加者全員が「グループワークを進める上でファシリテータの存在は必要だ」と答え、良きリーダーとしてファシリテータスキルが大切であることを再認識しました。また、「ディスカッションやプレゼンテーション等、初めての体験でとても楽しかった」、「このようなワークショップが理系での研究の際に必要になることを学びました」等のコメントがあり、早い段階からのイノベーション教育の必要性を再確認する一日となりました。
 
 
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