学内の動き T行事・イベント
◎ 平成24年度 公開講座を開催
<小動物臨床獣医師養成講座 基礎コース>
 5月27日(日)〜9月23日(日)、府中キャンパス農学部附属動物医療センターにおいて、公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 基礎コース」が開催されました。
 本講座は、「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」が主催し、リカレント教育による獣医師のスキルアップ・再就職支援を目的としており、講義と実習の組み合わせによる内容は、臨床経験のない獣医師でも効率良く臨床獣医学の基礎を習得できる講座として、毎年、参加者から「次の講座もぜひ受講したい」と高い評価を得ています。
 6年目となる今年度は、基礎コースとして計10回開講され、うち2回は松田浩珍農学研究院教授がマンツーマンで指導する犬の避妊手術習得講座が行われました。
 また、コース最終日の23日(日)には、武蔵野荘おいて、平成24年度公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 基礎B」の修了式が行われ、全コース修了者8名と各コース受講者2名に修了証書が手渡されました。
 本講座は無料の託児サービスを行うことにより、(財)東京農工大学教育研究振興財団の援助を受け、育児中の獣医師にも参加しやすい環境を整えていることも特徴で、他に例を見ない本学オリジナルのものとして、今後さらなる発展が期待されます。
 本講座の詳細はホームページをご覧下さい。
 http://www.tuat.ac.jp/~manabi/
 
 
 
<実習で学ぶ農業教室−秋の農作業−>
 9月8日(土)、15日(土)および10月6日(土)の全3回、府中キャンパスにおいて、公開講座「実習で学ぶ農業教室−秋の農作業−」が開催されました。
 本講座には、60歳代を中心とする24名が参加し、石鹸づくりや新種の野菜の収穫と食味試験、ブルーベリーとキウイフルーツのジャムづくりが行われ、参加者からは、今後の生活に潤いをもたらす情報と技術を得ることができたとの評価がありました。
 閉講後のアンケートでは、全ての受講者から「満足」あるいは「大いに満足」との回答がありました。また、今後に期待する本講座の内容として、味噌、チーズ、燻製づくりなどの食に関するテーマが多く、来年度以降の本講座へ取り入れることを検討しつつ、受講者から開講が期待されていることが伺えました。
 
 
 
<ゲノム科学データ解析実習講座>
 10月4日(木)および5日(金)、府中キャンパスにおいて、文部科学省連携事業「農学系ゲノム科学領域における実践的先端研究人材育成プログラム」により、公開講座「ゲノム科学解析実習講座」が開催されました。
 次世代シーケンサーの普及により、大量の配列データを用いたゲノム解析研究が日常的に行われるようになっており、そのデータ解析は高度な情報処理技術が必要なため、外部の専門的な受託機関に外注したり、高価なソフトウェアを購入して解析することが多いのが現状です。本講座では、Linuxとフリーの解析ソフトウェアをインストールしたノートパソコンを使い、実際に動かしながら次世代シーケンサーのデータ解析を体験しました。
 1日目は次世代シーケンサーのデータを用いたRNA定量解析(RNA-Seq)のデータ解析、2日目はクロマチン免疫沈降法-配列解析(ChIP-Seq)のデータ解析の実習が行われました。解析実習は、実際の次世代シーケンサーのデータをデータベースから取得し、コマンドをタイピングしながら、適宜プログラミングを駆使して行われました。
 大学教員、大学院生、企業研究者からなる5名の参加者は、最先端の次世代シーケンサーのデータ解析を実際に体験することができ、実践的な内容に非常に満足していました。
 
ノートPCを用いたデータ解析実習とデモンストレーション コマンドによるデータ解析の解説
 
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