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◎ 平成24年度 アグロイノベーション戦略研究ワークショップを開催
 6月21日(木)〜23日(土)、山形県西置賜郡小国町において、7月25日(水)〜27日(金)、鹿児島県鹿屋市において、アグロイノベーション高度人材養成センターによる「平成24年度アグロイノベーション戦略研究ワークショップ」が開催されました。
 アグロイノベーション高度人材養成センターでは、博士としての専門性に加え、社会の諸問題に対応してイノベーションを推進できる人材育成を目的として、産業界、農林水産省、国内外の研究機関と密接に連携した独自の養成プログラムを実施しています。事業の一環として開催されている本ワークショップは、事業最終年度の今年、博士が何かを学ぶということよりも、博士が如何に実社会に貢献できるかという観点から、キャンパスを離れ農業地域という現場で開催されることとなり、地元の新聞やテレビでも大きく取り上げられました。
 小国町でのワークショップには、全国の大学から9名が集まり、現地視察、地域の関係者との意見交換を踏まえ、各グループで課題を整理し、最終日に地域の方々を中心に30名以上の前で、地域活性のための政策提言を行い、「大量発生しているカメムシをタンパク源ととらえ、加熱処理で匂いを消し家畜の餌とする」、「毒キノコの成分が薬の成分となっていることに着目しその活用法を探る」などのユニークなアイディアが発表されました。
 鹿屋市でのワークショップでは、鹿屋市を含む大隅地域の活性化をテーマとして行われ、全国の大学から17名が集まり、現地視察、地域の農畜産業関係者との意見交換を踏まえ、各グループが政策提言を取りまとめました。最終日には鹿屋市長をはじめ4名の首長、県庁職員など50名以上の前で、遺伝子組み換えによる「光るバラ」の開発、産学官連携を促す「つなぎ手」の育成などが提言され、首長らとの意見交換が実施されました。
 多くの参加者にとってイノベーション創出を担う人材とはいかにあるべきか等、自身のキャリアパスを考える上で、非常に有意義なワークショップとなりました。
 
小国町でのプレゼンテーションの様子 鹿屋市での現地視察
 
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