科学博物館友の会「伝統工芸会」は、組紐や藍染め、織物など、日本の伝統工芸を伝承するとともに、地域の教育普及活動を目的として、昭和56年に作られた市民サークルです。本学の草木、繭、羊毛など、様々な「農工大産」の材料を用い、30年間で約1,200名の会員がすばらしい作品を創作してきました。
当日は、同会の結成30周年を記念し、午前は、同会発足当時の工学部附属繊維博物館長である金子六郎名誉教授、壁矢久良元工学部附属繊維博物館長、また同会卒業生による講演が行われました。午後は、各グループに分かれての座談会が開催され、約150名を超える参加者は、講演会、座談会を通じて、伝統工芸会の歴史の深さ、日本の伝統工芸の大切さ、それらを保存・伝承することの大切さを改めて実感しました。また、科学博物館（繊維博物館）と共に歩んできた同会の歴史を感じさせる一日ともなりました。
