渡辺次長は、動力炉･核燃料開発事業団の北京事務所代表や独立行政法人科学技術振興機構の北京事務所長を歴任されており、中国在任時の豊富な経験に基づき、中国の科学技術の現状や特徴を、日本と比較しながら大変分かりやすくご講演いただきました。特に、今後の中国が直面するであろう課題に日本がどのように貢献していくことができるのか、人や情報が今まで以上に交流する将来を見据えた協力体制について、中国との関係のなかでの日本の位置を考えるべきである、とのご意見は、本学が今後一層の国際化を推進するに当たり、大変貴重なご意見でした。
講演の後、小畑秀文学長をはじめとする多数の参加者から、「中国との科学技術協力における問題点」や「中国における研究の特徴」、「中国からの留学生の増加のために必要な条件」について、活発な質疑応答が行われ、本学における今後の中国との連携協力の関係を考える上での示唆に富んだ、大変貴重な講演会となりました。
