日本人ブラジル移住百周年記念「日伯大学・農業研究機関交流シンポジウム〜農業分野における日伯国際交流-移住百年の成果と将来展望〜」を開催

 12月11日(木)から13日(土)の3日間、農学部講堂において、「日本人ブラジル移住百周年記念日伯大学・農業研究機関交流シンポジウム〜農業分野における日伯国際交流-移住百年の成果と将来展望〜」が開催されました。本シンポジウムは、本学、東京大学、筑波大学の共催で、農林水産省及び文部科学省の後援により実施されました。

 開会式では、小畑秀文学長の開会挨拶の後、石田祝稔農林水産副大臣、ルイス・アウグスト・デ・カストロ・ネーベス駐日ブラジル大使、永山賀久文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長から日本人ブラジル移住100周年を記念する「日本ブラジル交流年」にあたり、これまでの日本人移住者のブラジル農業への貢献を評価し、今後100年の両国の農業分野における国際協力の可能性を展望する本シンポジウムへの期待等挨拶がありました。

 以下の日程で実施されたシンポジウムは、 特に集大成となる第5セッションのラウンドテーブルにおいて、これまでの2国間協力の成果を踏まえた今後の第三国への支援の可能性等について、パネリストから貴重な提言と意見交換がされ、活発な質疑応答と議論が行われた大変有意義で興味深い内容のものとなりました。

 閉会式では、本シンポジウム実行委員会事務局長の服部順昭 農学府教授が総括を行った後、ブラジルを代表してサンパウロシンポジウム大会会長 マルコス・マカリ・パウリスタ総合大学総長およびサンパウロシンポジウム実行委員会委員長 エリザベッチ・クリスクオロ・ウルヴィナーチ・パウリスタ総合大学国際部長(ジャボチカバル校農獣医学部准教授)が、日本を代表して強谷雅彦農林水産省大臣官房国際部国際協力課長から挨拶があり、 シンポジウムを締めくくりました。
 
 
  1日目
  開催主旨・日程説明
笹尾 彰 教育担当副学長(シンポジウム実行委員会委員長)
招待講演
『農業分野における日伯交流の重要性』
ロベルト・ロドリーゲス 元農牧供給大臣
(サンパウロ州立パウリスタ総合大学ジャボチカバル校農獣医学部教授、ゼトゥリオ・ヴァルガス財団サンパウロ経済学院教授)
『日本人アマゾン農業移民による地方開発の成果と教訓』
ブラジル農牧研究公社東部アマゾン研究所 アルフレド・キンゴ・オヤマ・ホンマ 研究員
(パラー連邦大学客員教授、アマゾニア連邦農科大学客員教授)
 
『農業分野を巡る国際情勢と国際協力』
農林水産省大臣官房国際部国際協力課 強谷雅彦課長
『日伯のバイオエネルギー戦略』
  京都大学大学院エネルギー科学研究科 坂 志朗教授
2日目
第1セッション
『移住と還流』
第2セッション
『伯国の農業発展と日本および日系農業者』
第3セッション
『ブラジル産農産物貿易の現状と課題』
3日目
第4セッション
  『バイオマスエネルギー』
第5セッション
ラウンドテーブル『農業研究・開発協力における日伯国際協力』
 第1部 『日伯学術交流の方向性』
司会:筑波大学大学院生命環境科学研究科 増田美砂教授
 第2部 『農業教育研究機関による途上地域開発協力』
司会:本学連合農学研究科長 国見裕久教授
  
 
<石田祝稔 農林水産副大臣> <ルイス・アウグスト・デ・カストロ・ネーベス駐日ブラジル大使> <永山賀久 文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長> <小畑学長>
 
 なお、第1日目の終わりに、ブラジル側参加者一行が、本学府中キャンパスにある学術研究支援総合センター(遺伝子実験施設)、総合防除研究室、精密農業圃場、動物医療センターを視察した後、ルミエール府中で歓迎夕食会が開催されました。本学の留学生やグリークラブが歌声の披露に、ブラジルのオペラ歌手である参加者夫人が華麗な歌で返礼し、さらにクリスマスソングをジョイントする等、大いに盛り上がり交流を深めました。
 
 また、本シンポジウム開会式に出席された 永山国立大学法人支援課長は、開会式での挨拶終了後、本年9月にリニューアルした動物医療センターと、アメリカンミニホース親子を視察しました。
 動物医療センターでは、岩崎センター長から施設の概要と地域の高度医療を担う動物病院としての役割等について説明を受けた後、国立大学法人として初めて、民間金融機関からの借り入れにより整備した診察室、手術室及びCT・MRI装置などを熱心に視察されました。
 その後、厩舎・馬場を訪れ、8月に誕生し愛称を公募した、世界最小の馬として知られるアメリカンミニホースの子馬「アップルパイ」と、母馬シナモン親子の愛らしい姿に興味を寄せていました。
  
 
 
  
  
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