◎ 平成20年度公開講座を開催

子供身近な動物教室
 - 7月12日(土) -
 7月12日(土)府中キャンパスで、「子供身近な動物教室」が開催されました。農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)の鈴木馨野生動物保護管理分野長が担当し、FSセンターの野生動物保護活動の紹介、保護動物の観察、動物と命の大切さを説明し、飼育動物との触れ合いなどを実施しました。
 当日は、子供34名、保護者等19名の合計53名の参加があり、観察や触れ合い体験を取り入れたこともあって昨年同様大盛況でした。
 本講座は、今年度から「東京農工大学と地域を結ぶネットワーク事業」の一環として開催しました。
 子供に対する教育活動は手ごたえが大きくやりがいがあります。内容充実の研究に努めるとともに、前記ネットワークに新規事業を提案する等、今後も効果的な活動を展開をできるよう努めていきたいと思います。
 
  
 
野生動物の救護と環境
 - 7月26日(土) 〜7月27日(日) -
 7月26日(土)、27日(日)の2日間にわたり、「野生動物の救護と環境」が府中キャンパスで開催されました。FSセンター野生動物保護管理分野の鈴木馨分野長と中垣和英客員教授のほか、地域生態システム学科の武田庄平准教授、獣医学科の佐藤俊幸講師の協力を得て実施しました。

 野生動物救護とリハビリテーション、動物園学や保全遺伝生態学からの話題提供、FSセンターの野生動物保護活動の紹介など、実習・実演を取り入れたこともあって参加者に大変好評でした。

 この野生動物関係の公開講座は毎年開催していますが、例年予定定員を上回る申し込みがあります。高校生の占める割合がとても大きいことも特徴で、今回は高校の先生の参加もみられました。本講座の参加者が、本学へ入学し、さらにこの領域の専門的な研究に従事している例もあることから、高大連携への特化等、より効果的な方策を模索しています。来年以降も研究を重ねながら内容の充実に努め、できるだけ多くの要望に応えてゆきたいと思います。
 
  
 
理科教員のための遺伝子組換え実験教育研修会
 - 7月31日(木) 〜 8月1日(金) -
 本研修会は、「教育目的組換えDNA実験」のガイドラインが文部科学省で制定された平成13年度当時に、筑波大学遺伝子実験センターと本学遺伝子実験施設が全国の国立大学遺伝子実験施設に先駆けて開催したものです。今年は第8回研修会を開催し、今回を含めて延べ160人の受講生に修了証を発行しました。

 受講生は関東を中心とした中学・高等学校の教諭以外に、長野県からの応募者もあり、教育現場での組換え実験導入の広がりを示しています。
 研修プログラムは、リテラシーとしての遺伝子教育を目標としてアメリカで開発された教材キットを利用したもので、バイオ専門学校講師(本学非常勤講師)、現職高校教諭、他大学教員等の外部講師陣による多面的な講義と実習には、法令の知識から遺伝子研究の最先端までが含まれており、受講生は予想以上のレベルの高さに満足していました。
 
 1日目はヒートショック法で大腸菌にプラスミドDNAを導入するという基本的な実験でした。プラスミドにはオワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質の遺伝子が含まれており、2日目に観察する大腸菌コロニーが紫外線ランプの下で美しい緑色の蛍光を放つのは感動的だったようです。中学や高校の授業では、生徒がこの実験に強く印象を受けるものと思われます。現場の教師は仕事に追われながらも、積極的に本実習を取り入れようと模索しているようで、受講生にとって大変有意義な2日間となりました。
 
 
  
子どもインターネット教室2008
 - 8月2日(土) 〜 8月4日(月) -
 今年で10年10回を迎えた「子どもインターネット教室」では、10年で大きくPCやインターネット環境が変わる中、一貫してホームページ作りを主として教えています。参加者は、初めての人がほとんどですが、リピーターも何人かおり、中には4回目という人もいます。
 申込は定員30名のところ、当日欠席があり27名の参加となりました。また、スタッフは今年もボランティアが中心に46名、3日間で延べ117名となりました。
 今年度は初日、2日目でホームページ制作、3日目に「googleの使い方」「インターネットセイフティ(安全)教室」および制作したホームページをみんなで観る「合評会」を行いました。インターネットの危険性については、保護者にも知ってほしい内容であり、保護者の参加も呼びかけて実施されました。
今年は、パラパラアニメを使った作品が多く、子供達の発想の面白さに感心させられました。あわせて、共催した小金井市立図書館のホームページ制作に関連する図書の展示が行われました。
 
 子ども達の作品は、こちらからご覧ください。
   http://www.biblio.tuat.ac.jp/event/kids2008/links/kids2008.html
 
 
 
     
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