◎ シンポジウム「日本の大学によるアフガニスタン高等教育復興支援-開発途上国における高等教育支援の今後に向けて-」を開催
 3月4日(火)、国連大学ウ・タント国際会議場において、文部科学省「国際協力イニシアティブ」教育協力拠点形成事業の経費を受けて、アフガニスタン復興支援を実施する他大学との連携による初めてのシンポジウム「日本の大学によるアフガニスタン高等教育復興支援−開発途上国における高等教育支援の今後に向けて」を開催しました。
 平成14年1月に東京で開催された「アフガニスタン復興支援国際会議」において、我が国はアフガニスタン復興支援を行うことを表明し、同年5月に岸田文部科学副大臣(当時)がカブール大学を訪問した際に同行した東京農工大学は、我が国の大学として初めてカブール大学と大学間協定を締結しました。それ以来、本学による国費留学生の受入、研究者の短期招へいの他、我が国の複数の大学においてアフガニスタン復興支援が行われてきましたが、いずれも各大学内での活動に止まっていたことから、本シンポジウムは、これまでの活動の発信、国内外の援助関係者間での情報共有を行うとともに、アフガニスタン復興支援の課題と今後の展望を明確にすることを目的として開催しました。

 シンポジウムでは、小畑秀文東京農工大学長の開会挨拶に続き、文部科学省大臣官房国際課国際協力政策室長 梅澤敦 氏、アフガニスタン大使 ハルン・アミン 閣下からのご挨拶の後、各大学の活動紹介、カブール大学及びカブール医科大学からの現状報告が行われました。また、アフガニスタン教育省アドバイザーとして駐在経験のある内海成治大阪大学教授からは「変わるアフガニスタンの高等教育」と題して、アフガニスタン教育支援ネットワークの構築、高等教育のニーズに対するアセスメントの実施など短期的課題や、アフガニスタンでの日本研究センターの設立など中長期的視点からの課題が示され、今後の活動を展望しました。最後に、同じく教育政策アドバイザーとして駐在経験のある渡辺一雄玉川大学教授(元文部科学省大臣官房国際課長)からは、国際協力継続のための国際的ファンド獲得の必要性や、これまでの各大学の活動を通じて生まれた人と人とのつながりの継続の重要性、日本が輩出した人材を通した学術面での交流の重要性などとともに、国際協力が果たす役割についても言及、総括され、非常に有意義なシンポジウムとなりました。
 なお、本シンポジウムは、他の復興支援を行っている5女子大学コンソーシアム(お茶の水女子大学、津田塾大学、東京女子大学、奈良女子大学、日本女子大学)、東京大学医学教育国際協力研究センター、東京外国語大学、筑波大学、名古屋工業大学、大阪教育大学、鳴門教育大学の共催により開催されました。
 
 
   
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