◎ 第2回共生情報工学シンポジウム「人と調和する情報環境の実現の
  ための共生情報工学研究の推進−真のユビキタス情報環境の実現−」
  を開催

 東京農工大学では「人と調和する情報環境の実現のための共生情報工学研究の推進―真のユビキタス情報環境の実現―」プロジェクトを、文部科学省特別教育研究経費の支援を受けて平成18年度から5ヵ年計画で取り組んでおります。この共生情報工学プロジェクトは、情報爆発時代において、人間の知的活動を効果的に支援し人と調和する共生情報環境の実現を目指し、共生科学技術研究院の先端情報科学部門と先端生物システム学部門を中心に、多数の研究室が一致団結して推進しているものです。
 その一環として、2月29日(金)、小金井キャンパス11号館において「第2回 共生情報工学シンポジウム」を開催し、平成19年度の研究成果を報告しました。
 シンポジウムでは、小畑秀文学長による開会挨拶、来賓の文部科学省国立大学法人支援課課長補佐 手島英雄氏からプロジェクトへの期待を交えた挨拶がありました。続いて、東京大学情報理工学系研究科の廣瀬通孝教授から、「リアルとバーチャルのあいだ」という演題で、バーチャルリアリティ研究の最新動向とその現実世界への展開という、共生情報環境の実現に向けて多大な力をもたらす技術革新についてご講演いただきました。 その後、プロジェクトリーダの先端情報科学部門 中條拓伯准教授による共生情報工学プロジェクトの概要説明が行われ、藤田、藤波、小谷、金子の各研究室の研究事例を中心とした平成19年度研究成果報告があり、共生情報環境の実現に向けた本プロジェクトの着実な前進が示されました。最後に、纐纈明伯工学府長による閉会の挨拶があり、本プロジェクトに対する学内外の期待についてのお話がありました。
 当日は、企業や他大学の研究機関の研究者ならびに、本学教職員および学生などの60名を超える多数の参加が得られ、メモをとりつつ各発表を熱心に聴き入っている様子から、本プロジェクトが拓く人と調和した情報環境への、参加者の深い関心が窺えました。
 

  
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