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3月7日(水)〜9日(金)に開催された第2回日本LCA学会研究発表会において、農学府環境資源物質科学専攻修士2年(服部研究室所属)寺島
敏さんが、研究課題「パーティクルボードのインベントリ分析」の発表で、優秀口頭発表賞を受賞しました。 日本LCA学会とは、ライフサイクルアセスメント(LCA)およびその礎になっているライフサイクル的思考を持続型社会の構築のための基本コンセプトであると認識し、その科学の発展および知見の蓄積、交換とともに、その結果を用いた意思決定、あるいは成果の社会への普及方法などを含め、関連する新たな知識体系を、様々な分野の専門家の協働によって創生することを目的として活動している学会です。平成16年10月26日に、会長に山本良一東京大学生産技術研究所教授を、副会長に安井 至国連大学副学長と原田幸明(独)物質・材料研究機構材料ラボ長を選出し、事務局を(社)未踏科学技術協会内に置いて設立された新しい学会となっています。 今回の研究発表会では、口頭発表と展示発表を含めて146件が発表され、発表申込時に優秀口頭発表の審査を受ける旨申請した口頭発表34件の中から、実行委員会に設けた審査委員会が発表1件ごとに予め指名した覆面審査員3名により、分かり易さ、発表資料、発表時間、質疑への対応を審査基準として審査が行われ、寺島さんを含め2名が最終日に表彰されました。また、展示発表では、エントリーされた24件の中から、ポスターと内容の分かり易さ、説明の分かり易さを審査基準として、ポスターセッション参加者の投票により3件が選ばれています。 寺島さんが受賞した課題の「パーティクルボードのインベントリ分析」は、LCAの基本手法を用いたもので、その手法自体は目新しいものではありませんが、我が国で木材チップ(建築解体材が7割、工場廃材が2割、残りは間伐材など)から生産されるパーティクルボードについて、業界団体と国内シェアで50%を超える数の賛同企業4社6工場の協力を得て調査し、外部コストで示される影響評価まで行ったことで、日本平均の結果が得られたという信頼性と完成度も評価されたものと思われます。 |
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<優秀賞受賞者、一番左:寺島さん(授賞式は所用により欠席されました)> |
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