岐阜大学連合獣医学研究科(配置大学:東京農工大学)修了
黒羽淳子さんが井上研究奨励賞を受賞

 岐阜大学連合獣医学研究科(配置大学:東京農工大学)修了の黒羽淳子さんが、平成18年度第23回井上研究奨励賞を受賞しました。
 本賞は、財団法人井上科学振興財団の創設者の意向により理学・工学・医学・薬学・農学等の理科学を中心とする自然科学の基礎的研究の振興に資するため、若手研究者の養成のための研究を助成することを目的に、優秀な若手博士論文提出者に贈与されるもので、大学推薦によって公募されます。本年度も多分野から多数の応募がありましたが、各分野において著名な選考委員15名による審査の結果、30名の若手研究者が受賞の栄誉を得ました。 
【受賞に寄せて】  
岐阜大学連合獣医学研究科(配置大学:東京農工大学)修了
   黒羽 淳子
 第23回井上研究奨励賞を頂き、2月5日(月)授賞式に出席してきました。本奨励賞は、自然科学の幅広い分野で優秀な博士論文提出者を対象とする賞であり、岐阜大学連合獣医学研究科(配置大学:東京農工大学)で行った私の学位研究が受賞できたのは大変光栄に存じております。私は昨年度の千里ライフサイエンス振興財団研究費助成(若手研究者10名が受賞)の受賞に続き、今また、この栄えある賞の受賞者に選ばれ、賞の重みをひしひしと感じております。学位研究の指導にあたり常に叱咤激励してくださりました恩師の本学獣医学科・松田浩珍先生をはじめ、御指導・御協力いただきました多くの方々に心より感謝致します。

 受賞対象となった今回の研究はアレルギー疾患の病因の中心的役割をになうマスト細胞の走化性のメカニズムを分子レベルで詳細にわたって解明した研究であり、これによりアレルギー疾患の病態解明の土台ともなりうる基礎的知見が得られた内容の濃い研究であります。研究成果は米国血液学会誌(Blood)および米国免疫学会誌(Journal of Immunology)に掲載されています。
 現在、米国アラバマ大学バーミンガム校病理学部門において、ポスドクとして勤務しておりますが、今後もこの受賞を励みに、志し高く、日々研究活動に邁進していきたいと思っております。 
 
  
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