◎ NBC災害(核物質・放射能、生物剤、化学剤による災害)対応訓練を実施

 3月1日(水)に学内遺伝子実験施設においてNBC災害対応訓練が実施されました。NBC災害とは、主にNは核物質、Bは生物剤、Cは化学剤によるテロや各種の事故等により発生した災害を言います。
 今回のNBC災害対応訓練は東京農工大学と府中消防署及び東京消防庁の特殊部隊との合同に大規模な訓練でありました。
 当日は、雨天にも関わらず多くの見学者が集まり、訓練参加者、見学者にとっても今後、万が一、NBC災害が起きた際に、どのような対応を取れば良いのか認識することが出来、非常に意味のある訓練となりました。
 

 
 
【 地震・火災に備えて 】
  平成7年の「阪神・淡路大震災」や平成16年の「新潟県中越地震」などの大地震の恐ろしさはまだ記憶に新しいところです。また、昨年7月の「千葉県北西部地震」では多数のエレベーターの閉じ込めや鉄道の長時間運行停止により大勢の通勤、通学者の足が奪われるという都市部の地震の問題も明らかになりました。
 今年2月、東京都は首都直下地震対策専門調査会の中間報告を公表しましたが、その中で、東京に大きな被害を及ぼす地震として東京湾北部地震と多摩直下地震(プレート境界多摩地震)の2地震が発生頻度の高い地震として想定されています。

 本学でも「新潟県中越地震」を機に、地震及び火災等の防災対策の見直し、強化を進めています。その主な取り組みは次のとおりです。
 
1. 防災要項の全面改訂
防火管理要項及び震災対策要項を全面的に改定して、日常の防火管理体制の見直しの他、火災や地震発生時の緊急連絡ルート、防災組織の見直しとその役割の明確化を図りました。
      ・震災対策要項 (学内専用)
    ・防火管理要項 (学内専用) 
 
2. 緊急連絡網の整備と緊急連絡訓練の実施
 ・  緊急事態発生時の連絡網を全学的に整備すると共に緊急連絡訓練を実施して問題点の改善を図っています。
 
3. 震災対応備品の計画的備蓄
平成16年度から5年計画で防災備品、非常食や飲料水等の計画的備蓄を進めています。
  
4. 安全パトロールによる危険箇所や不安全箇所の指摘と改善
学長や環境安全を担当する副学長による研究室等の安全パトロールにより、薬品や高圧ガスボンベの転倒防止対策、高所からの物の落下防止対策、避難通路の確保等を図っています。
   
 地震、火災はいつ起こるか分かりません。しかし、寺田寅彦が言うように“災害は忘れた頃にやって来ます。”
 日ごろから、地震や火災が発生した時、各自どう行動しなければならないのか考えておく必要があります。
 現在、地震発生時に各人がとるべき行動を分かりやすく示した「地震発生時の初動マニュアル」を皆さんに配布する予定で準備を進めています。
 
 
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