◎ 東京MOT6大学連合シンポジウム
        「動き出した技術経営・MOT専門職大学院」を開催

 9月27日(火)、本学の古川勇二MOT研究科長が組織委員長を務める「東京MOT6大学連合シンポジウム」(共催:経済産業省、後援:文部科学省、日本経済団体連合会)が、東京国際フォーラムにおいて開催されました。
 シンポジウムには約260名の参加があり、定員100名を大きく上回り立ち見が出るほどの盛況で、本学からは約20名の教員・事務職員が参加しました。反響も大きく、MOTに対する期待の大きさと大学としての責任の重さを痛感させられたシンポジウムとなりました。
 開会挨拶では、古川組織委員長から、本シンポジウムは、東京地区のMOT6大学が一堂に会し協力してMOT課題に取り組むこと、そのための任意団体として「技術経営系専門職大学院協議会」が発足したことが紹介され、MOT側から社会に積極的に情報を発信していきたいとの挨拶があり、経済産業省産業技術環境局中園技術戦略官及び文部科学省高等教育局浅田教育課長からは、MOTに対する期待と激励の挨拶がありました。
 基調講演では、経団連の山野井昭雄氏(味の素株式会社顧問)から「要素還元思考から要素複合思考へ」と題して、産業界は専門的な学問体系を進化させて新しい理論や体系を構築できる人材を欲していること及び産学官の人材交流の積極的推進について講演があり、参議院議員藤末健三氏から「わが国の産業競争力へのMOTの貢献」と題して、新しいイノベーションの担い手が必要であること及び新しい産業の担い手となるベンチャーの台頭について講演がありました。
 引続きパネルディスカッションでは、平澤冷東京大学名誉教授がモデレーター、6大学の代表がパネリストを務め、各大学MOTの特色・設立理念を紹介した後、MOTが今抱えている問題と今後の方向について、終了時間を30分延長したほどの熱いディスカッションがかわされました。
 参加者アンケートでは、事業構造の変革が最も強いMOTへの要望や日本のMOTのあるべき姿や戦略を語る会として今後もこのシンポジウムを継続して欲しいという強い要望が寄せられました。
 
   東京地区のMOT6大学
   (芝浦工業大学,東京工業大学,東京農工大学,東京理科大学,日本工業大学、早稲田大学)
  
   
 
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