◎ 高校大学連携・環境公開セミナー 
『農学最前線-環境問題と資源の持続的利用を考える-』を開催

 5月28日(土)から7月9日(土)まで5回にわたり、高校生・大学生・一般を対象に、府中キャンパスにおいて「高大連携・環境公開セミナー」が開催されました。主催は、本学広報・社会貢献委員会で、環境コミュニケーションセンターとの共催で行われました。
 講義は、毎回90分2コマが続く、内容の濃いものです。遺伝子組換え・バイオマス・古紙のリサイクル・森林管理・野生鳥獣の治療など、今日的な興味深い話題で 高校生をはじめ参加者は熱心に傾聴し、質疑も活発に行われました。のべ178人の参加があり、内訳は高校生が48人、大学生53人、一般が77人でした。本プログラムへのインターネットアクセス件数は22万件に達し、遠く九州からの参加者がいるなど、環境問題への関心の高さが伺われました。
 人口が膨張し続ける今日、食料・木材・家畜など農産物は常に不足しています。人類が繁栄を続けるには、農業に関する多くの難問を解決しなければなりません。このような課題にどう取組み、どう解決していけばよいのか、本セミナーを通してその一端を垣間見ることができました。プログラムは以下のとおりです。

  前半 後半
5月28日 ・ 主催者挨拶   (本学副学長 小野隆彦)
・ 未来における遺伝子組換えと食糧の増産
 (応用生物科学科 教授 丹生谷博)
・ 飼料用アミノ酸の環境貢献と製造プロセスのゼロエミッション化
 (味の素株式会社 佐藤邦光)
6月18日 ・ 食品製造副産物類の飼料化による良質畜産物の生産
 (生物生産学科 教授 板橋久雄)
・ 循環型社会はバイオマスから始まる
 (鰹z環社会ビジネス研究所 植木庸幸)
6月25日 ・ 紙のリサイクル
 (環境資源科学科 教授 岡山隆之)
・ 紙・目に見えるリサイクルの実践
 (株式会社ユナイトボ−ド 池田真一郎)
7月 2日 ・ 21世紀の森林管理と認証制度
 (地域生態システム学科 教授 岸洋一)
・ 住宅と木材・日本林業の現状と課題
 (住友林業株式会社 鶴澤靖彦)
7月 9日 ・ 傷害野生鳥獣の治療
 (フィールドサイエンス・センター 助教授・獣医師 鈴木馨)
・ 発電所の緑地形成と生態系保全 
 (東京電力株式会社 白井真)

 
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