当研究室では、樹木や木質バイオマスの更なる有効利用を目指して
ポプラやシロイヌナズナなどの植物を使い、下記のような研究をしています。
詳しくは、梶田までお問い合わせ下さい。
1.リグニン生合成に関わる酵素遺伝子の解析
2.リグニン生合成に関わる酵素遺伝子の機能を欠損した変異体の解析
3.遺伝子組換え技術を用いたリグニン分子の構造改変
4.リグニン分解細菌の遺伝子を利用した物質生産
5.細胞壁成分の輸送や蓄積に関する解析
リグニンとは?
リグニンは、セルロースなどの多糖と共に植物の細胞壁に含まれる芳香族ポリマーです。我々人類は、植物の細胞壁を化学的・物理的・生物的に加工することで、繊維、紙、建材、バイオ燃料などを作っています。多糖と比較して、リグニンは分子構造が複雑であるため、植物細胞壁を原料とする産業においては、しばしば厄介者として扱われます。この厄介者を生命科学の力で「英雄」にするのが我々の研究の最終目的です。