IGS通信

2016年 春のIGS高大連携教室を開催しました!

3月28日~29日に、春のIGS高大連携教室を開催しました。
授業毎の参加者の感想をご紹介します。フォトギャラリーはこちら

【 1日目1時間目:「地球の課題に挑戦しよう」グループワーク / 事前課題の意見交換】
授業担当:東京農工大学 大学教育センター 准教授 藤井恒人

● 同じ問題を扱っても、人それぞれの見方、考え方がある。それらを取り入れて視野を広げたい。世の中にある問題は、いろいろな事象が絡み合っているから、様々な意見を出し合うことで、より良い方法を生み出すことができると思う。
● これまでに、環境問題に対して同じ価値観を持つ人たちとじっくり話し合う機会がなかったので、意見交換をして、感銘を受けたり共感し合えたのが、とても楽しく、有意義であった。
● 皆の意見を上手くまとめられないことに歯がゆさを感じた。時間制限のある中、簡単には解決できない問題に取り組むのはとても難しいとわかったが、頭をフル回転させて考えることの楽しさも実感できた。




【 1日目2時間目:Science English】
授業担当:東京農工大学 語学教育担当教員 Hurling Stephen John 先生

● 科学で英語を使うときは、論理的に、意見と理由と例を順序立てて話すことが重要だと感じた。また、科学の専門用語を、自分の知っている単語で言い換えられるような、英英訳の能力も必要だと感じた。
● 辞書なしということで不安が大きかったのですが、自分の意見を相手に伝えようと、様々な工夫ができた。英語で話し合いをすることは大変だけど、どうしたら相手に伝わるか、楽しく学ぶことができた。
● 授業のはじめは、周りの人たちがどれくらい英語を話せるのか不安だったが、何回も練習を繰り返すうちに、不安が解消され、楽しく話すことができた。余った時間には、各学校のエコ事情について英語で話し合うことができ、有意義な時間となった。
● Stephen 先生が教えてくださった「Magic Triangle 」を意識したら、1分、3分と話すことが苦しかった自分が、10分間も相手と会話できるようになって驚いた。今後にいかしたい。


【 1日目3時間目:農工大留学生との交流】
授業担当:東京農工大学 大学教育センター 特任助教 尾崎 宏和

● 留学生のプレゼンテーションを聞いて、知らなかった他国の文化や問題を知ることができ、とても良い経験になった。
● カンボジアから来た留学生が、留学の申し込みに何度失敗しても「学びたい」という気持ちを強く持って諦めなかったという話を聞いて、せっかく高度な技術を学べる日本にいるのだから、その環境を活かして頑張らなければいけないと思った。
● 大学での研究の話はとても興味深かった。4~5年後、修士まで進むと、あんな研究ができるんだと夢を持てた。

● 留学生の方々と話をして、とても高い志を持って日本に来ているのだと分かりました。外国で勉強をするのは勇気が必要だと思います。大きな決断をして日本へ学びに来ている留学生たちの、強い思いを見習いたいです。
● 英語でコミュニケーションをとる際、文法を気にしなくていいよと言われますが、伝えたいことを正確に伝えるためには、文法・語彙の豊富さが不可欠だと痛感しました。学校での英語の授業を大切にしたいです。
● 交流は2回目ということもあり、顔見知りの留学生と、前回よりも楽しく会話できた。個人的な留学のアドバイスや研究内容を教えてもらい、為になった。大学入学以降の留学も視野に入れて考えてみたいと思う。


【 2日目1時間目:有機合成実験】
授業担当:東京農工大学 工学研究院 応用化学部門 准教授 尾池 秀章 先生
 

● 化学はただの暗記科目だと考えていましたが、今日の実験を通して学んだ化学は、答えしか載っていない教科書とは違い、答えを出すまでの過程を大切にした化学でした。とても理解しやすかったです。
● 高分子の分量を制御できるということ自体がおもしろかったし、その応用のしかたを聞いて、「物質、材料を目的通りに製造する」ことへの具体的なイメージが湧いた。実験器具も使ったことのないものが多く、興味深かった。
● 高校の化学よりもさらに発展した実験・授業を体験できた。高分子化学については理解が乏しかったが、様々なものに変化させることができると思うと、応用範囲が広い分野だと思った。
 

● TAの方が、僕たちの知らない知識の補足を丁寧にしてくださり、わかりやすく実験を進めることができました。また、大学生活の話も聞くことができて、非常にためになりました。
● 実験後の説明でひとつひとつ疑問がなくなっていき、とてもわくわくした。今まで大学へ行って何を学ぶか具体的に決められていなかったが、今回の範囲も視野に入れてみようと思った。
● 「リビング重合」という聞きなれない言葉で、実験をする前は不安だったが、TAの学生が、作業を進める中で、今何をしているかや、その理由などを詳しく説明してくださって、理解することができた。他にも、普段の実験の様子や大学生活のことも教えてもらって、勉強になった。


【 2日目2時間目:「地球の課題に挑戦しよう」グループワーク】
 

● プレゼンテーションでは、5人全員がしっかりと自分の考えを持っていたため、なかなか意見がまとまらなかったが、だからこそ良い発表ができた。他の班も独自の問題意識や解決方法を持っていて、改めて世界の多様な課題いついて考えることができた。
● それぞれの班で特色があってとてもおもしろかった。協力し合って、見事1位に選ばれたのがとても嬉しかった。一人しかいなかった女子のおかげでここまでこれたと言っても過言ではありません。ありがとうC班!!
● 自分たちに票を入れたいくらい、頑張った実感がわきました。皆のレベルがとても高く、私にとってとてもよい刺激になりました。



● それぞれのグループの話を聞けてとてもおもしろかった。賞をとれなくて悔しかったので、それだけ自分のグループの案に自信があったのだと確信した。充実した、楽しい2日間だった。
● プレゼンテーションの技術の高い人が多く、よい刺激になりました。良いところを吸収して、自分のものにしようと思います。


● IGS高大連携教室へ応募する際、800字の応募課題を書くときに、5つのテーマを見て「どれも解決案を考えるのは大変そうだな」と思ったが、今日の他班の様々なアイデアを見て、「こういう考えもあったのか!」と、素直に感心させられた。本当にいい経験ができたと思う。
● 本当に楽しく充実した、内容の濃い2日間でした。今回学んだことを今後に生かして、頑張って大学へ入学し、地球を回すために研究を続けたいです。
● 2日間を通して、科学を学ぶために必要なものを得ることができました。今回で3回目の参加でしたが、毎回新しいことを学ぶことができる、よいプログラムでした。ここで学んだことは、今後に活かしたいです。



参加してくれたメンバーが、これからも科学的な活動を続け、将来を担う科学者になることを祈っています。

東京農工大学 大学教育センタースタッフ一同