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平成13年度 理科教員のための組換えDNA実験教育研修会報告

理科教員のための組換えDNA実験教育研修会について

文部科学省では従来の「組換えDNA実験指針」を改正し,旧文部省指針と科技庁指針の統一案をまとめています。14年度からは,「教育目的組換えDNA実験」が追加され,学校教育の現場でも組換え実験が可能になる見込みです。今回,筑波大学遺伝子実験センター長の鎌田教授より提案があり,中学・高校での実験の安全を確保するために,教員を対象とした研修会を実施し,これを修了した教員が各学校で実験指導を行うシステムを確立することになりました。13年8月には,筑波大学と東京農工大学においてほぼ同じ内容で研修会を開催しました。教材としては,GFP発現プラスミドで大腸菌を形質転換してコロニーの蛍光を観察するBIO-RAD 社の教育用キット(Biotechnology Explorer)を使用しました。学校教育での組換え実験が定着すれば,遺伝子組換え研究に対する社会の理解と受容が進むと考えられ,多くの遺伝子実験施設での研修会開催が望まれるところです。

研修会日程表(筑波大学では8月18〜19日に実施)

8月27日(月)
 9:30受付
10:00開講式及びオリエンテーション(高橋幸資,丹生谷博)
10:20研修1(講義:遺伝子教育とは)(美宅成樹)
11:00研修2(講義:組換えDNA実験指針)(中島春紫)
12:00昼食
13:30研修3(講義と実習)(大藤道衛,丹生谷博,松下保彦)
16:30研修4(講義:遺伝子組換えと社会)(丹生谷博)
17:30第1日目の研修終了

8月28日(火)
 9:30研修5(講義と実習)(大藤道衛,丹生谷博,松下保彦)
12:30昼食
14:00研修6(講義:中学高等学校での遺伝子教育実施方法)(斎藤淳一)
14:55休憩
15:00参加者の自己紹介
16:00研修7(総合討論と質疑応答)(全員)
16:30閉講式(修了証書授与等)(高橋幸資,丹生谷博)
17:00解散

各研修で使用したテキスト

講師等

大藤道衛   東京テクニカルカレッジ バイオ科     専任教員
中島春紫   東京大学 農学生命科学研究科       助教授
斎藤淳一   東京学芸大学教育学部附属高等学校大泉校舎 教諭
美宅成樹   東京農工大学工学部生命工学科       教授
丹生谷博   東京農工大学遺伝子実験施設        教授
松下保彦   東京農工大学遺伝子実験施設        助手
高橋幸資   東京農工大学農学部応用生物科学科     教授(施設長)

資料:DNA研修会講師依頼書
(PDFファイル,140.2KB)

支援・協力

笹川由紀  日本バイオ・ラッド ラボラトリーズ(株)
杉村健志  同
手塚静雄  同

参加者の所属

東京学芸大学附属高校,立命館宇治高校,都立府中東高校,星美学園高校,学習院中・高等科,千葉県立流山東高校,千葉県立千葉西高校,さいたま市立浦和南高校,埼玉県立常盤女子高校,千葉県立山武農業高校,神奈川県立平塚農業高校,千葉県立市川南高校,神奈川県立富岡高校,昭和学院秀英中学・高校,神奈川県立荏田高校,埼玉県立坂戸高校,聖園女学院中学・高校,神奈川県立湘南高校 (合計20名)

資料:DNA研修会参加依頼書
(PDFファイル,132.2KB)

アンケート

参加者へのアンケート集計結果

問題点
1 開催の周知方法について
2 研修内容と資格認定について
3 実習経費に係る予算措置について