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技術コンサルタントの資格取得コース

 技術コンサルタント資格取得のための科学技術教育コース
「教育訓練給付制度労働大臣指定講座」


 教育訓練給付制度は,労働者の自発的な能力開発の取り組みを支援し,その雇用の安定及び就職の促進を図るため,平成10年度12月より労働省が開始した制度で,雇用保険の一般被保険者等が,一定の教育訓練を受講し修了した場合に,受講料のうち,8割に相当する額が教育訓練給付金として支給されるものである。平成11年6月には文部省の参加により大学院・大学等の高等教育機関で行われるコース登録制等が新たに追加された。東京農工大学では全国の国立大学の中でもいち早く呼応し,農学部,工学部,生物システム応用科学研究科および遺伝子実験施設がこれに協力することとなった。他大学の例では,筑波大学の経営システム科学専攻,埼玉大学の現代経営コース,愛媛大学の企業経営コースなどがある。
 農学部と遺伝子実験施設では,科学技術庁所管の国家資格「技術士補」の取得を目的とした「技術コンサルタント資格取得のための科学技術教育コース」のカリキュラムを作成し,平成11年10月には農学部科目等履修生制度のコース受講生の募集を開始した。なお,コース主任指導者を担当する遺伝子実験施設の丹生谷助教授は,平成6年より生物工学部門の技術士として日本技術士会に所属し,民間企業等に勤務する技術士補の研究・技術面について指導を行っている。遺伝子実験施設では,大学入学情報図書館RENA (Recurrent Education Network and Alternatives)の会員となり,平成12年6月に開催された「社会人に開かれた大学・大学院展」にも参加して独自に広報活動を行ったが,残念ながら本コースへの応募者を見つけることはできなかった。昼間の学部の講義に週3回程度出席しなくてはならず,就職している人には受講が困難であるなどの問題点があるが,専門学校の卒業生や主婦等を対象に,さらに広報活動を継続する予定である。
 遺伝子実験施設では,学内外での本コースに対する関心を高める目的で,平成12年には第一回技術士ゼミナールを企画し,現職の技術士にも参加をお願いして,7月19日に以下の内容の講演会を開催した。
1. 太陽エネルギーを利用した廃棄物乾燥(農学部 東城清秀 助教授)
2. 海洋深層水利用による植物栽培(守弘栄一 技術士)
3. 省エネ脱臭堆肥化畜舎(農学部 鈴木創三 助教授)