応用植物生化学研究室

応用植物生化学研究室について

所属

学部:東京農工大学 農学部 応用生物科学科
大学院:東京農工大学大学院農学府 農学専攻 生物生産科学コース 生物制御科学プログラム

※旧 生物制御科学専攻(2019年度の改組により変更)

研究目標

 植物の成長や発生を調節する重要な植物ホルモンの生合成や不活化などの調節機構を解明し、さらにその知見を社会に役立てることを目標として、2016年(平成28年)の4月に本研究室はスタートしました。
 研究室のスタート当初より、私たちは植物ホルモンの一種であるオーキシンを中心に研究しています。オーキシンの研究は、1880年に進化論で有名なチャールズ・ダーウィンが発表した植物の屈光性に関する実験から端を発しており、140年以上も続く長い歴史があります。オーキシンは植物の胚発生を含む様々な形態形成や環境応答の調節において非常に重要な働きをしていますが、その調節機構については未解明な点が多く残っています。本研究室では、シロイヌナズナを含む様々なモデル実験植物を用い、さらに化学、生化学、分子生物学、植物遺伝学、分析化学などの手法を組み合わせて、オーキシンの生合成や不活化などの調節機構の解明に挑戦しています。
 私たちは教科書に載るような根本的で重要な発見を目指しています。植物の中で大切な働きをしている植物ホルモンの研究には、驚きのある新たな発見をできる可能性がたくさんあります。そして、除草剤や植物成長調整剤、分子育種などへの応用も期待できます。植物ホルモンという分子を通して、生物に存在する美しくて精緻な現象を、私たちと一緒に解き明かしてみませんか?