健康について
ひょんなことから故郷の山梨における健康寿命が、上位で推移していることを知った(例えば、平成25年、平成28年の調査では男性がともに1位)。健康寿命は、厚生労働省が実施する国民生活基礎調査による一般国民を対象とした自記式による無作為抽出調査結果から算出される。
・「日常生活に制限のない」人を健康とみなした健康寿命を主指標
・「自分が健康であると自覚している」人を健康とみなした健康寿命を副指標
健康寿命には、食生活、適度な運動の他に、社会参加が重要と言うのが定説で山梨の「無尽文化」注)との関連も調査されているが、残念ながら相関はあまりないようだ。ただ、山梨大学と塩山市(現甲斐市)との共同研究(例えばココ)で、「無尽が楽しみだ」と参加しているの健康寿命は高いようで、社会参加といっても「楽しく」ということが、重要だというわかりやすい結果のように思う。
「これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」
(知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者)
と孔子先生もおっしゃっているように、ビジネスシーンの薀蓄で頻繁に引用される一節(仕事も勉強も研究も楽しんでやることが大切)であるが、健康という意味でもやはり重要ということなのだろう。
(昔はそうでもなかったが、都会の人口密度の高さが少しだけストレスフルになっています)
注)山梨県に残る独特の習慣である。一ヶ月に一回程度、特定のメンバー(職場とか同生とか)で集まって食事や飲み会をすること。食事代とは別にお金を出し合って積み立て、メンバーが順番に使ったり、グループの目的(旅行とか)のため、冠婚葬祭に役立てたりする。貞永式目追加法にも記述されており鎌倉時代から始まったといわれる。庶民の相互扶助の融資制度だったが、明治以降法令で、業としての無尽は規制されたが、住民や職場などが関わる無尽行為を禁止するものではなかった。グループ内での金銭の管理等が必要なため、メンバー同士の相互の信頼が不可欠であるが、山梨県は古来より住民同士のつながりが強く、このような独特の習慣が形を変えて発展し現存しているものと思われる。
おまけ(以前、NHKの「大人のピタゴラスイッチ(ピーマンとハトと数学)」という番組で取り上げられた題材から一つ)
問)6個のサイコロを振ったとき目の和が10になる組合せが存在する確率はどれくらいか?
A)約60% B)約80% C)約98%
(もちろん厳密にも考えてもいいですが、感覚的に)
例えば、(5,5)(1,3,6)(1,1,2,6)(1,1,1,1,6)(1,1,1,1,1,5)なんか組み合わせすべてこの条件を満たす。
答)C (6個のサイコロを振ったときの目の場合の数は66=46,656通りあり、条件にあう場合の数は、45,674であり求める確率は45,674/46,656=0.9789・・・である。
(部分和問題といわれるジャンルの問題のようで、動的計画法(dynamic programming)という方法が有用なようだ。数え上げる方法しか、思いつかなかったが余事象も982あるので相当しんどい。思いのほか時間がかかって、うまいやり方はないかな?と久し振りに丸2日ほど考えました。だめでしたが・・。
この考え方は、スーパー等で入手可能な、一袋いくらで売られている、ピーマンとかキュウリとかニンジンとかの袋詰めに使われている。12個のレーンに重さにばらつき(20〜50 g/個)のあるピーマンが用意されていて、例えば150 gにする組み合わせを探すというプロセスである。サイコロの例からも推察されるように、150 gの組み合わせを探し当てる確率は限りなく1に近い。
野菜繋がりということで、取り上げた。小さい頃から「お子ちゃま嫌い系野菜」(ピーマン、ねぎ、ニンジン、セロリ等)が苦手だったが、大人になるにつれて、食べられるようになった(今だに成長中だが)。野菜が苦手でキュウリとかに恨みがある人も知っていますが、そのうちきっと食べられるようになります・・・。(2020.3.22)