RIVAL

                 葦規

底には いつも炎があった
いつ消えるともしれない 紅の叫びが
私を縛りつけている
いつもの さりげないやりとりの中の
さぐりあい
たとえ 事実に背を向け たたかうことを拒んでも
状況は 緩やかなスロープを滑りおりてゆく
なしくずしの境界線
友達だと わかってはいるけれど
消せない炎は 燃えさかる
乱れる私を とり囲み
乱れる心を 映しながら


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