学内の動き T行事・イベント
◎ 公開講座を実施

  公開講座が開催されました。

「子供身近な動物教室」
 6月26日(土)に、府中キャンパスの広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)において、2021年度公開講座「子供身近な動物教室」が開催されました。本講座は、鈴木馨・FSセンター野生動物保護管理分野長が担当し、野生動物保護活動の紹介、動物の観察、模型・キットを使った実験、飼育動物との触れ合いなどが行われています。実物の観察や実験、触れ合い体験を取り入れていることもあって、今回も盛況でした。この教室は長らく継続実施されており、最近では本学ホームページに案内が掲載されると間もなく申し込みが集中するなど、好評を得ています。「大きくなったら農工大に入りたい!」「獣医さんになるのが夢!」という子もいます。教育機関の動物飼育を支援する「幼稚園・小学校飼育動物ドクター」事業と有機的な結びつきをはかり、農工大のチビッ子ファンを増やしていくことを目指しています。
 
つくってみよう! ドキドキきこえるかな?
 

「実演・実習 高校生のための野生動物学講座」
 7月11日(日)に、府中キャンパスの広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)において、2021年度公開講座「実演・実習 高校生のための野生動物学講座」が開催されました。本講座は、鈴木馨・FSセンター野生動物保護管理分野長のほか、佐藤俊幸・共同獣医学科准教授、小山哲史・共同獣医学科准教授が担当し、大学での野生動物学教育と研究のわかりやく具体的な理解を目的としています。野生動物保護活動の紹介や実演・実習を中心にしていることもあって、今回も好評、本学への関心を深めていました。この講座の受講者には、動物関係の進路や農工大への進学を志望する生徒が多く、実際に本学に入学した学生もすでに多数にのぼっています。受講者の満足度も高く、今後も講座内容の研究に努めて発展させて行きます。
 
頭骨標本の観察 野生動物の観察
 
<学校教員のための遺伝子組換え実験教育研修会>
 8月19日(木)から20日(金)に、公開講座「学校教員のための遺伝子組換え実験教育研修会」がオンライン形式で開催され、中学・高等学校(都道府県の教育センターを含む)の理科系教員3名が受講しました。本研修会は、「教育目的組換えDNA実験」のガイドラインが文部科学省で制定された2001年に、筑波大学遺伝子実験センターと東京農工大学遺伝子実験施設が全国の国立大学遺伝子実験施設に先駆けて開催したもので、今年で20回目となります。今回、はじめてのオンライン形式での開催となり、受講者に現場との一体感を持って参加していただけるよう、特に実験・実習部分のカメラ撮影と進行を丁寧に行いました。
 リテラシーとしての遺伝子教育を目標とした教材を利用し、オワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を含むプラスミドDNAを大腸菌に導入し、翌日に大腸菌のコロニーを観察しました。紫外線(ブラックライト)照射下でプレート上の大腸菌のコロニーが緑色の蛍光を放つ様子から、遺伝子が発現して緑色蛍光タンパク質が蓄積しているかどうかを知ることができます。
 今回受講した教員の方々の指導の下、中学や高校の授業での同実験を通して、分子生物学に対する生徒たちの興味が高まることが期待されます。
 
GFP遺伝子発現を誘導するためにアラヒ゛ノースを滴下する様子 GFP遺伝子の発現か゛誘導された大腸菌のコロニーか゛緑色蛍光を放つ様子
 
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