活動報告

アートの力:静岡県藤枝市有機無農薬お茶栽培農家でのフィールド実習(2011年6月18日~19日)

参加学生レポート:pdfChihiro Yamaguchi,pdfNobuaki HANATA,pdfKazuhiro Aoi, pdfKazuya Aoki,pdfKojiro Shimada,
pdfYeo Bee Geok(Maybelline),pdfKamimura Miu,pdfPYONE WinWin,pdfRola Mahmoud,pdfRyo Higuchi,pdfRoeurn Siranet,
pdfSOOYOUN NAM,pdfYuya Miyazaki,pdfXIAO ZHIQIU,pdfAung Zaw Oo,pdfAntonio Manuel dos Santos Junior,

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今年の春の藤枝実習の一日目はあいにくと梅雨空でした。農学府国際環境農学専攻が主催するこの実習をこの春からFOLENSでも「FOLENSセミナー」として位置付けさせて頂き、16名のFOLENS生が参加しました。農工大の学生だけではなく、有機無農薬お茶栽培に関心を持つ市民の方々も各地から集り、昨年と同様に大変賑やかな学びの機会となりました。典型的な日本の農山村地形景観の中で有機無農薬お茶栽培を営む杵塚家の皆さんが、今年も快く参加者を受入れて下さいました。

実習の内容は今年も盛り沢山でした。到着後直ぐに山の頂部にある茶畑を見学しました。杵塚家の御主人が有機無農薬お茶栽培について説明下さいましたが、時節柄福島第一原子力発電所での事故による放射性物質の拡散、お茶の葉への取り込みと集積、その事態への対応の話にもなり、現場から400km離れた中部地方にも原発事故の影響が及んでいることを強く印象付けられました。集会所に戻ると、東京でレストランを営みながら『減速して生きる』という本を出すなど新たなライフスタイルを実践し提案している高坂勝さんの講演を聞きました。様々な数字を挙げながら、成長を原則とした経済の枠組みに取り込まれ浪費し疲弊する生活のあり方に疑問を投げかけ、よりスローな生活を提案されています(学生から提出されるレポートでは提案されたスロー・スタイルに関するコメントが寄せられることでしょう)。講演後は大阪を拠点に活動する「まーちゃんバンド」のライブでした。まーちゃんバンドは原発事故に苦しむ福島の人々への同情を含め環境に関するメッセージも発信し続けいているグループで、観客と一体となるステージは、楽しく、時に心地よく、心に訴えるものがあり、優れたパフォーマンスの力で効果的に彼らのメッセージを伝えていました。ライブの後は夕食のバーベキューを楽しみました。大学院で学ぶ学生が鶏を絞めて顔をしかめている、蛍の光を見つけて歓声をあげているなど、この間も有機食材の味を楽しみながら様々なことが巻き起こっていました。二日目の朝、田んぼの農業用水を川から引き排水するシステムを見学し、その後田んぼで田植えをしている間は、幸いにも雨は降りませんでした。田植えの後には二日間の経験を話し合うグループディスカッションがもたれ、様々な内容について話し合われた結果が発表され、共有されました。

藤枝「スクール」はいつも驚きと発見の連続です。参加には様々な発想とその実践を受容する柔軟性が試されます。今回経験したライブはその典型でした。まーちゃんバンドのステージは聴衆の心を引き付け、一つにし、メッセージを印象づけることに見事に成功しており、環境ネットワーキング(FOLENS理念の一つ)を行っていく際の「アートの力」を立証していました。「最近少し頭が固くなったな」と思ったら、藤枝スクールに参加してみて下さい。(2011.6.28. TF)

(ご参考)昨年の藤枝スクールの模様は以下のサイトに掲載されています:
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report4.html
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report12.html

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