活動報告

2012年11月FOLENSセミナー:東日本大震災・福島原発事故後の生活と農業~福島訪問事前講義

2012年11月~2013年1月のFOLENSセミナーは、「東日本大震災・福島原発事故後の生活と農業」をテーマに3回
シリーズ で実施します。 これは、今年度のFOLENSセミナーの重要テーマとして、年度当初に学生ディスカッションと
投票によって決め られた「日本の農業」「東北」に基づくものです。

2011年3月11日の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故は、放射性物質の大量放出・拡散によ
る甚大な 環境汚染をもたらし、地域の生活と産業は大きな 打撃を受け、特に農業は大変厳しい状況に直面しています。
そうした中、農家 をはじめとする地元住民の方々は様々な対策に取り組んでおり、また、本学教員の多くも それぞれの
専門分野において対策を 模索しています。今回の連続セミナーでは、FOLENSを履修する様々な国々・専攻分野の大
学院生たちが、現地で日々の生活 を営み、 困難に立ち向かう地元の方々にお会いしてお話を聞くなかから、 ①原発事
故による放射能汚染に直面する地域の生活 と農業の現状、様々な取組から学び、 ②福島・地元・世界の課題と、自身
の専門・関心分野との結び付きについて考え、今後の 自身の行動につなげることを目的に計画しました。

19日の「事前講義」では、下記プログラムに沿ってFOLENS内外の農工大教員やFOLENS学生から講義・発表があり
ました。 特 に農学府国際環境農学専攻の木村園子ドロテア准教授からは、震災以前から「ゆうきの里東和」としての地
域づくりに取り組んで きた二本松市東和地区の背景や、 震災後現地で実施している土壌の放射能汚染に関する調査・
除染実験の概要などについて報 告があり、12月の現地訪問を前に状況の理解と関心を深める機会となりました。(SN)

日時  11月19日(月)16~18時 
場所  府中キャンパス 2号館多目的室 
参加者  学生25名(FOLENS22名、他3名)、教員6名(FOLENS4名、他2名) 
プログラム  ・原発事故と農業~概観(二ノ宮リムさち)
・原発事故と畜産~概観(森山浩光)
・農工大教員による取組:横山先生・荻原先生・五味先生各プロジェクトの紹介(尾崎宏和)
・二本松市東和地区における有機農業と放射能汚染(木村園子ドロテア)
・12月福島実習の概要(二ノ宮)  

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