植物が放出するイソプレンは、生物起源揮発性有機化合物(BVOC)の一種であり、大気環境に影響を与えることが知られています。特にコケ植物(蘚類)にはイソプレン放出種が多く、私たちはイソプレンが蘚類にとって重要な役割を持つのではないかと考えました。
これまでの研究で、私たちは蘚類から新しいイソプレン合成酵素(ISPS)遺伝子を複数発見しました。また、それらの酵素が植物の中でも異なる起源から独立に進化してきたことを明らかにしました。
この成果は、陸上植物がさまざまな進化の過程を通じて、共通してイソプレンを作る能力を獲得してきたことを示しています。
JBC2026 FEBS-Letters2023



盆栽に利用されるコケ植物の蘚類ハイゴケは,周りの植物の成長を妨げるアレロパシー物質としてイネの抗菌性化合物として知られるジテルペン型ファイトアレキシン,モミラクトンを生産します。
進化的にかけ離れたイネとハイゴケにおいて,モミラクトンがどのように生合成されるのか全容解明に取り組んでいます。
PNAS2020

組換え酵素群を調製して反応系をデザインした「酵素カクテル」を使って,植物ホルモンジベレリン等のテルペノイド化合物を試験管内で合成や,炭素13同位体標識化合物の合成と構造解析を展開しています。 日本語紹介