活躍する卒業生
東京農工大学の卒業生は、幅広い分野で活躍中です。
先輩の活躍の様子や後輩への応援メッセージを紹介します。
農工大への入学~研究活動
大学を選ぶにあたって
私は「新しい物質を見つけて従来にない医薬品や化粧品を作ってみたい」と思い、最先端の設備で活発な研究をしている東京農工大学を選びました。
特に化学が好きだったので、幅広い化学を学び、将来やりたいことができる応用分子化学科を専攻。“リケジョ”と呼ばれて久しいですが、私のときから工学部でも女子学生が多く、安心して緑豊かなキャンパスで有意義な時間を過ごすことができました。
学生時代の研究テーマ
工学部応用分子化学科 分子触媒化学分野の平野研究室で、「ヒドロキソルテニウム錯体による水の活性化反応」というテーマで研究をしていました。
毎週研究発表があり、研究自体は厳しかったですが、みんなで支え合う家族のような研究室でした。今でも当時の仲間との交流が続いています。
就職活動~就職
就職活動と就職後の母校とのかかわり
はじめは化学品や半導体メーカーをまわって就職活動をしていましたが、多忙な毎日で食生活の大切さを痛感。皆が健康になれるような食を考えていきたいと思い、キユーピーに入社しました。
入社後、ヒアルロン酸などの機能性成分を用いたサプリメントの開発も行ってきましたが、「科学的根拠のないものは提供できない」と、試験データを真摯に検討する姿勢に、この会社を選んで良かったと実感。
研究分野は異なっても、学生時代に学んだ研究に対する真摯な姿勢は今でも活きていると思います。
ファインケミカルなどの商品開発に関する仕事を担当してきましたが、その中で、農工大に関する新聞の特集記事で紹介していただいたり、理系女子を応援する講演会で講演の機会をいただくなど、卒業後も母校との接点をいただいています。
学生時代に学んだこと
大学では「ものづくりの基礎」についてを学び、その経験は今でも活きています。具体的には、ものづくりに欠かせない「論理的思考力」、想いを確実に伝える「プレゼンテーション力」、実験で培われた「スケジュール管理能力」が鍛えられました。
なかでも、一番大事なことは、工学部ならではのユニークな発想で「わくわくするモノを作りたい!」という強い想いです。また、理系女子ならではの「女性の感性」も重要です。
現在の仕事
現在の仕事(商品開発)
現在は、商品開発の仕事をしています。キユーピーは今まで主婦向けの商品開発が多かったのですが、今後若いファンを増やしていきたいという想いで、はじめて女子中学生とのコラボ商品開発に取り組みました。
女子中学生とのコラボ商品が完成!
今後の目標、夢
大学で学んだ「ものづくりの基礎」と、理系女子ならではの感性を活かして、お客様に「そう、それがほしかった!」と喜んでいただける商品を開発していきたいと思います。
※掲載内容は、2014年取材時のものです。