東京農工大学

受験生の皆様

農工大生のキャンパスライフ(工学部)

農工大生は、キャンパスでどのような生活をしているのでしょう?
工学部生命工学科の先輩に勉強や課外活動について聞きました。

工学部 生命工学科

新関鈴子

バイオミメティクスの技術で、
生き物のよいところを社会に
役立てられる研究者になりたい!

新関 鈴子さん
NIIZEKI Suzuko
工学部
生命工学科 1年
私立昭和女子大学附属昭和高等学校出身

農工大を選んだ理由、また所属学部・学科を選んだ理由は?

小さい頃から生き物が好きなので、生き物を研究できる学部に進みたいと考えていました。農工大を知ったきっかけは、高校1年生のときに参加した「GIYSE(ジャイズ)プログラム」です。このプログラムでキャンパスに通って教授の授業を受けたり、実験をしたりするうちに、「ここで勉強がしたい」と強い憧れを抱くようになりました。工学部生命工学科を選んだのは、「バイオミメティクス(生物模倣)」の研究ができると知ったからです。バイオミメティクスとは、生物の特徴を新技術やものづくりに活かすというもの。ここなら自分のやりたいことができると感じ、第1志望に決めました。

入学前と入学後で農工大の印象は変わりましたか?

入学前のGIYSEプログラムでは、高校生だった私にも理解できるように先生が配慮して話してくれたのが印象的でした。入学後も当時の印象は変わらず、学生思いのやさしい先生が多いと感じています。授業についてメールで質問したところ、丁寧に返信を送ってくれたこともありました。研究室選びなど、今後の進路についても相談しやすい雰囲気です。

現在の大学生活について、教えてください。

1年後期の授業は、1限に必修科目のある日が週4日あり、1限がない日も朝6時からコンビニでのアルバイトがあるので毎朝早起きでした。家から大学までは、電車で1時間半ほど。私はこの通学時間を授業の予習・復習の時間にあてています。多くの教授がGoogle Classroomで資料などを共有してくれるので、スキマ時間を活用してスマホで簡単に予習・復習ができて助かっています。

また、ハンドボール部でマネージャーをしているので、週に2日はグラウンドのある府中キャンパスへ行っています。アカペラサークルでも、農工祭などイベントに合わせて不定期に活動しています。

大学生活で、現在一番力を入れていることは?

興味のある生物系の授業や実験が楽しいです。大学の授業というとゼロから新しいことを学ぶイメージでしたが、意外にも高校での勉強が土台になっていると感じました。遺伝子についてなど、高校時代の勉強では扱われなかった生物の詳細な仕組みや働きについて知識を深めていける面白さがあります。

学部3〜4年からの専門研究に向けて、楽しみなこと、不安なことは?

3年後期からは研究室に所属する予定で、本格的にバイオミメティクスの研究ができるのを楽しみにしています。興味があるのは、生命分子工学・海洋生命工学研究室です。高校生の頃に読んだ研究室の教授のバイオミメティクス研究の記事が、工学部生命工学科を志望したきっかけのひとつでもあります。

研究では知識を深めるためにもひとつの生物に絞る必要があるので、どの生物を研究対象にするか決めるのには苦戦しそうです。研究者としてある意味一生付き合っていく生物になるので、その覚悟で選べるのかまだ自信がないです。

将来進みたい研究分野、職業などがあれば、教えてください。

バイオミメティクスを専門とする研究者になりたいです。そもそもこの分野に興味を持ったのは、子どもの頃に国立科学博物館で見たバイオミメティクスの企画展がきっかけです。生き物の特徴や働きを工学分野に活かすというアプローチ法があることを知り、衝撃を受けました。そのときから今日まで「生き物の良いところを社会に役立たせる研究がしたい」という思いは変わっていません。

農工大を志望する受験生にアドバイスを!

農工大のSAIL入試の二次試験は、「受かるために頑張ろう」と躍起になるよりも、「自分のことを知ってもらおう」「思いを伝えよう」という素直な気持ちで面接官と向き合うのが大事だと感じました。自分がやってきたことや思いを全部出し切るつもりで望んでもらえたらと思います。志望動機や自分についてアピールできるチャンスはそのときだけなので、悔いが残らないように頑張ってください!

受験時代の勉強方法、使った参考書、問題集を教えてください。

塾に通って一般入試の対策をしつつ、SAIL入試のプレゼンに向けてGIYSEプログラムでの研究内容をまとめていきました。プレゼン発表の対策としては、高校の理科の先生に手伝っていただき、発表から質疑応答までシミュレーションを繰り返しました。先生にいろいろな角度から質問してもらうことで、準備しきれていない部分もその場で考えて答えられる対応力が身につきました。

農工大入試の際のエピソードはありますか?

プレゼンの練習と質疑応答対策をしっかりやっていたので、SAIL入試当日は思ったより緊張しませんでした。発表後の質疑応答では、発表内容と合わせて、志望動機や学校生活についてもかなり聞かれたことを覚えています。穏やかな雰囲気でプレッシャーを感じることもなかったので、前向きな気持ちでしっかり話すことができました。試験後は「これで落ちていたら仕方ない!」と思えるほどやりきった感がありましたね。

5:00
起床
6:00
コンビニでアルバイト
10:00
帰宅して電車で通学
12:00
昼食
13:00
3限「生命化学Ⅰ」を受講
14:45
4限「分子生物学」を受講
16:30
5限「生命有機化学」を受講
19:00
この日は友人と夕食。
ハンドボール部の活動がある日は府中キャンパスへ
22:00
帰宅
23:00
授業の復習や実験レポートなど
25:00
就寝

※掲載内容は、2023年2月取材時のものです。