農工大生のキャンパスライフ(農学部)
農工大生は、キャンパスでどのような生活をしているのでしょう?
農学部環境資源科学科の先輩に勉強や課外活動について聞きました。
農学部 環境資源科学科
脱炭素やエコマテリアルに興味あり。
環境系のテーマを幅広く学んで、
将来につながる研究をしたい!
環境資源科学科 2年
農工大を選んだ理由、また所属学部・学科を選んだ理由は?
高校時代から高大連携のGIYSE(ジャイズ)プログラムに参加していて、農工大の研究室にお世話になっていました。当時の担当は、工学部化学物理工学科のレンゴロ・ウレット教授で、PM2.5に関する研究に取り組みました。そのプログラムの一環でイギリス・ケンブリッジ大学のサイエンスフェスティバルを訪れ、英語でプレゼンテーションにも挑戦しました。そこで、PM2.5以外の環境系の研究テーマにも興味を持つようになり、進学先を調べた結果、農工大の環境資源科学科を受験することにしました。GIYSEプログラムに参加したことで、環境に関するさまざまなニュースを批判的に見る視点が身についたのは、入学後の大きなアドバンテージになっています。
入学前と入学後で農工大の印象は変わりましたか?
高大連携プログラムに参加していたので、高校時代から農工大のことはよく知っていました。当時のイメージは、知名度の低い国立大学で、キャンパスが小さく、農学を学べる……くらいの印象でした。入学後、海洋汚染や脱炭素といった研究テーマで世界レベルの研究を行う魅力的な大学だと思い知りました。環境資源科学科に関しては、環境系の話題で深い議論ができる学生が多く、とても刺激があります。また、物理・化学・生物・地学・数学・英語など、実に幅広く一般教養を学ぶカリキュラムだと入学後に知りました。府中キャンパスで1点気になるのは、最寄り駅がやや遠いです(笑)。
現在の大学生活について、教えてください。
平日はほぼ毎日授業があり、さらに週3〜4回、府中キャンパスのグラウンドで、ハンドボール部の活動をしています。2年生になった今は、部長をやっています。また、個別指導塾のアルバイトもしています。部活をしながら、勉強とバイトも両立できています。テストが近くなると友達と一緒に勉強をしています。仲間と学ぶ中での気づきが多く、充実した学習環境だと思います。環境資源科学科は、1〜2年次から実験が週2回くらいあります。多摩丘陵にある演習林で環境系の計測などの実習を行うこともあります。
大学生活で、現在一番力を入れていることは?
環境資源科学科のさまざまな授業を受けて、興味の幅を広げながら、4年次に何を研究したいか精査しているところです。現在は海洋汚染や木質バイオマス、エコマテリアルに興味があります。3年次からは、専門科目が増えるので、興味・関心のある授業を選択して、将来の研究につなげたいですね。また、3年次から就職活動の一環として、英語テストのTOEICを受検するつもりです。3年9月までにTOEIC700点が目標です!
学部3〜4年からの専門研究に向けて、楽しみなこと、不安なことは?
2年次後期に履修した「環境汚染化学」「エコマテリアル学」「植物組織形態制御学」において、自分にとって興味のある環境系のテーマを多く学べたので、それらについて深く研究できるのが楽しみです。特に脱炭素社会を視野に入れた「エコマテリアル」のテーマに強い関心があります。「数理統計学」の授業でデータの扱い方を学んで、自分の中であやふやだった数学の公式が理解できたのもうれしかったですね。学外では、プログラミングスクールに通って、基本となるC言語の習得にも挑戦中です。不安を抱えるより、目の前の興味ある学びと向き合うのに精一杯です!
将来進みたい研究分野、職業などがあれば、教えてください。
将来は食品メーカーや飲料メーカーで、環境を意識した仕事をしたいという漠然とした夢があります。環境保全やエコマテリアルなどに関わる仕事にも興味があります。特に「脱炭素」の問題は、ますます注目されると思うので、自分も積極的に携わっていきたいです。面白い研究テーマが見つかれば、大学院進学をする道もあると思っています。
農工大を志望する受験生にアドバイスを!
環境問題や農学に興味のある人にとっては、居心地のいい大学だと思います。自分自身、部活に所属したり、アルバイトをしたりしながら、友達と勉強を頑張っています。その理由は、環境問題を解決したいという目標設定が、農工大の学生に大なり小なり存在しているからだと思います。いろいろなことにみんなが全力で取り組める環境が待っているので、自信をもって、時には息抜きをしながら、勉強を頑張ってください! 私自身も勉強の毎日なので、お互いに頑張りましょう!
受験時代の勉強方法、使った参考書、問題集を教えてください。
受験期は、高校1〜2年次に蓄えた知識を使って、ひたすら大学の過去問を解いていました。第1志望だった別の大学の入試問題を主に解いていたので、農工大の2次試験の難易度に対応することができました。前期試験に備えて、農工大の過去問は5年分ほど解きましたね。共通テスト対策は主に学校の授業で行っていたので、私は放課後に2次試験の勉強をしていました。以下、受験時代に主に使っていた問題集です。
- 東京農工大学の赤本
- 青チャート数学(数ⅠA〜数Ⅲ)
- DUO 3.0(英単語帳)
- 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本
農工大入試の際のエピソードはありますか?
農工大前期以外、後期も私立も出願しておらず、落ちたら浪人という状況で受験しに行ったのを覚えています。それは申し込み忘れをしたわけではなく、農工大の個別試験の対策(特に数英)に自信があったためです。前期国立1本で受験する人は周りに誰ひとりいなかったので驚かれた記憶があります。受かってホッとしました。
受験会場につくと、教室の中はとても暑かった印象があります。コロナ対策でマスクを着用していたので顔に熱がこもり、休憩時間は必ず外に出てクールダウンしました。受験会場の雰囲気は特殊な感じがしたのでときどき深呼吸しながら挑みました。家から近かったので、特に緊張する時間もなくテストを迎えることができました。
- 8:30
- 起床
- 10:30
- 登校して2限「環境汚染化学」を受講
- 12:00
- 学内の生協で友人と昼食
- 13:00
- 3限「植物組織形態制御学」を受講
- 14:30
- 図書館で自習
- 16:30
- 5限「陸水環境学」を受講
- 18:00
- 軽食
- 18:30
- 府中キャンパスのグラウンドでハンドボール部の練習
- 21:30
- 帰宅して夕食
- 22:00
- 風呂
- 22:40
- SNS、課題、レポート
- 23:30
- 就寝
※掲載内容は、2023年2月取材時のものです。