農工大生のキャンパスライフ(農学部)
農工大生は、キャンパスでどのような生活をしているのでしょう?
農学部応用生物科学科の先輩に勉強や課外活動について聞きました。
農学部 応用生物科学科
高校時代から農工大で研究を体験。
学部の学びや留学を通して
大好きな食品をもっと知りたい!
応用生物科学科 2年
農工大を選んだ理由、また所属学部・学科を選んだ理由は?
中学生の頃、発酵食品について調べたのをきっかけに、将来は食品に関する研究がしたいと漠然と思うようになったんです。そんなとき、農工大主催のGIYSE(ジャイズ)プログラムに参加。植物病理学研究室の有江力教授の指導で、植物病理学でよく知られる菌を利用して甘酒をつくってみたりなど、菌の機能性を解明する研究を行いました。そこで農工大の高い研究力、学生と教授の距離が近いことに感銘を受け、自然と志望大学になりました。なかでも食分野の研究が盛んで、多くの卒業生が食品系の進路を選ぶ応用生物科学科で勉強したいと思うようになったんです。
入学前と入学後で農工大の印象は変わりましたか?
入学前はある特定の分野を突き詰めて学ぶイメージでしたが、意外にも多分野を幅広く学べてアクティブな印象があります。理系大学ですが、選択できる文系科目も多いんです。私は1年前期に現代宗教論を履修しましたが、さまざまな宗教の概要を学べて楽しかったです。体育はなんと必修で、毎回20分のランニングがあり、体を動かす機会になっています。学内を歩いていれば馬に出合ったり、奥には畑が広がっていたりと農学部ならではの経験ができるのは想像通りでした。
現在の大学生活について、教えてください。
応用生物科学科で、化学・生物学を基盤に微生物、動物、植物などの生命機能について学んでいます。1年次では化学・生物の基礎を固め、2年次からは実験を加えてより深く生命について学んでいきます。基本は座学ですが、「農場実習」などの選択科目もあり、学内で畑仕事やジャム作りの体験もできました。普段は1限から5限まで授業を受け、空いた時間で課題をこなしています。時間に余裕があるときは趣味のダンスを習ったり、アルバイトをしたりして過ごしています。
大学生活で、現在一番力を入れていることは?
3年次の後期に予定しているマレーシア留学の準備に力を入れています。以前からアジア地域の農業技術に興味を持っていました。狭い土地と少人数でいかに効率よく働いているのか、その実態を見て学びたいと思っていたところ、農工大の「セメスター派遣プログラム」を知り、参加を決めました。マレーシアでは、流通やマーケティングなど文系的な視点からアグリビジネスを学ぶつもりです。さらに代替肉やフードテックに関する分野にも触れたいと思っています。そのため今は学科授業で専門的な知識を蓄え、現地で応用できるようになりたいです。
学部3〜4年からの専門研究に向けて、楽しみなこと、不安なことは?
好きな分野について専門的に学べることが、今は何よりも楽しみでワクワクしています。入学して講義を受けるうちに、留学先でも勉強したいと考えている代替肉への興味が高まりました。そのため3年生になったら食品化学研究室で食品を構成するタンパク質の機能性などについて研究したいと思っています。留学で得た知識も応用していきたいです。一方で、経験したことがない研究生活に少々の不安もあります。先輩方からは忙しくなると聞いているので、気合を入れて研究活動に臨みたいです。
将来進みたい研究分野、職業などがあれば、教えてください。
かねてから興味のある食品化学分野に進み、高度な機能性食品やフードテックの分野について学んでいきたいです。大学院進学は考え中ですが、これからの大学生活を通してゆっくり決めていくつもりです。そして将来は食品系の企業で開発や流通、マーケティングに関わる仕事がしたいと思っています。職種は文系寄りかもしれませんが、農工大で学ぶ生命科学の知識を活かせることは、自分なりの強みになるはずです。そしてフードテックの面から世界の諸問題を解決できる人材になりたいと考えています。
農工大を志望する受験生にアドバイスを!
農工大はその名前から、農学や工学についてターゲットを絞って深く学ぶイメージが強い人も多いと思います。もちろんそういう傾向もありますが、意外にも農学は人の生活に密着している学問です。普段口にする食品から、よく目にする植物や昆虫、私たちを形づくる細胞までさまざまな分野を網羅しています。興味のある分野が絞れていなくても、学生生活を通してきっと見つけることができます。また、教授との距離が近いのは本当に魅力的です。気になることがあれば、学年に関係なく親身に話を聞いてくださり、好きな分野をとことん追究させてくれます。さまざまな選択肢を広げる場として本当におすすめです!
受験時代の勉強方法、使った参考書、問題集を教えてください。
受験勉強を始めた高校2年生の後期から受験本番まで、とにかく集中を切らさずに段階を踏むことを意識していました。高校3年生の夏休みまでは徹底的に基礎を復習。数学は青チャートを中心に、生物は資料集で実験の概要や情報を読み込み、文章量が増えると言われていた共通テストに向けて対策をしました。夏休み以降は共通テスト対策と入試問題の演習を繰り返し、苦手分野をノートにまとめ試験当日に持ち歩けるようにしていました。共通テストは一般入試全体の最初に行われるので、点が取れると精神的にも余裕が持てます。対策して損はないですよ!
農工大入試の際のエピソードはありますか?
私は共通テストのウェートが高い推薦入試を利用しました。そのため試験が終わって合格発表までの期間は、かなり不安を感じていました。もしここでダメでも一般入試で再チャレンジしようと決めていたので、不安定な精神状態で勉強を続けることは大変でした。それでも農工大に入りたい想いが強かったので、今までの自分を信じて最後の追い込みをしていました。
- 6:00
- 起床
- 8:45
- 1限「食品化学Ⅱ」を受講
- 10:30
- 2限「栄養化学」を受講
- 12:00
- 学食で昼食
丼ものが好きで、お気に入りは南蛮丼 - 13:00
- 3〜5限「応用生物科学専門実験」を受講
- 18:00
- 友達と新宿で夕食
- 19:00
- ダンスレッスンに参加
- 23:00
- 帰宅して明日の準備
- 24:00
- 就寝
※掲載内容は、2023年2月取材時のものです。