東京農工大学

受験生の皆様

農工大生のキャンパスライフ(農学部)

農工大生は、キャンパスでどのような生活をしているのでしょう?
農学部地域生態システム学科の先輩に勉強や課外活動について聞きました。

農学部 地域生態システム学科

綿貫智也

野生動物について幅広く学びたい!
タイ、マレーシアへの留学で
さらに視野を広げるつもりです。

綿貫 智也さん
WATANUKI Tomoya
農学部
地域生態システム学科 2年
茨城県立 竜ヶ崎第一高等学校出身

農工大を選んだ理由、また所属学部・学科を選んだ理由は?

もともと野生動物の生態に興味があり、自分に合う進学先を探していました。きっかけは、NHKの「サイエンスZERO」という番組で、「トキの再生」に関する取り組みを知ったことです。凍結保存している細胞から、野生動物を再生させることができると知り、こういう分野を学びたいと思うように。その後、高校時代に他大学の見学ツアーで、野生動物に関するさまざまな研究テーマがあることを知りました。最終的に、森林や個体の観察など、野生動物に関する幅広い研究テーマにアプローチできる農工大の地域生態システム学科を選びました。

入学前と入学後で農工大の印象は変わりましたか?

落ち着いて学べるという印象は変わりません。特に農学部は学生数が少なく、こぢんまりしたキャンパスなので、自分にとっては居心地がいいです。学生と先生の距離も近く、気軽に質問ができるのもいいですね。入学後、留学制度が充実していることを知りました。2年次の春休みには、農学部の短期派遣制度を使って、タイに1か月間留学してきました。

現在の大学生活について、教えてください。

地域生態システム学科で、野生動物や環境に関するさまざまな授業を受けています。特に「環境文化史」「環境公法」「共生福祉論」などが面白いですね。「環境文化史」では、日本の農業の歴史、公衆衛生の歴史などを振り返りながら、日本の都市がどうつくられていったかを学びます。農学部には、こうした文系よりの科目も多数あります。授業以外では、「ミニホースの会」というサークルに所属しています。日本の中でもかなり珍しいサークルで、アメリカンミニチュアホースの世話をしながら、飼育方法や繁殖について学んでいます。1日の流れとしては、朝から夕方まで授業で、夕方以降はサークル活動がメインですね。

大学生活で、現在一番力を入れていることは?

留学ですね。2年次の3月に参加したタイでの1か月間の留学では、現地の農業や文化を体験できました。例えば、マングローブの植林、エビの養殖場や塩田の見学など……。英語を使って、現地学生と交流することもできました。さらに3年次の秋には、大学の「セメスター派遣プログラム」を利用して、マレーシアのプトラ大学に留学することも決まっています。現地では、林学部の授業を英語で受ける予定です。留学だからこそ経験できることに挑戦し、たくさんのことを学びたいと思っています。「セメスター派遣プログラム」は、現地の授業料無料なので、絶対参加したほうがいいですよ!

学部3〜4年からの専門研究に向けて、楽しみなこと、不安なことは?

野生動物系の研究室で、専門研究に取り組みたいと思っています。野生動物の行動観察など、地域生態システム学科らしい研究をしたいですね。3年次から本格的な森林実習も増えるので、楽しみです。府中キャンパスから15kmほど離れた多摩丘陵南部に「FM多摩丘陵」という農工大の演習林があり、そこで野生動物や植生の本格的な調査も経験できます。一方で、3年後期にマレーシア留学に行く関係で、研究室での活動に遅れが生じないか少し不安です。

将来進みたい研究分野、職業などがあれば、教えてください。

やはり野生動物に関する研究や仕事に携わりたいですね。卒業後は、大学院で学ぶことを決めています。修士課程は、海外の大学院に通うという選択肢も検討しています。海外の大学のほうが先進的な分野があることや広大な自然にも魅力に感じており、日本の大学と比較しながら現在調べているところです。もちろん在学中に英語力も鍛えなければいけません。

農工大を志望する受験生にアドバイスを!

東京大学や北海道大学など、入学後に専攻を決められる大学ってありますよね。農工大の地域生態システム学科は、1〜2年次に環境系、野生動物系の科目だけでなく、力学や情報処理、「環境哲学」や「環境文化史」といった文系寄りの科目まで幅広く学びながら、自分の専門を絞り込んでいくカリキュラムになっています。その点で、将来の専門を決めきれずにいる人に向いているかもしれません。地域生態システム学科は、どういう方向にも進めるので、自分の可能性を狭めずに学べますよ!

受験時代の勉強方法、使った参考書、問題集を教えてください。

高校2年から3年に上がるタイミングで、新型コロナウイルスの影響で一斉休校が続いたので、そのときに単語帳を使って、英語を集中的に勉強しましたね。クラスの友達とも会えないので、いい機会だと開き直って英単語を覚えていました。また、数Ⅲの勉強は、参考書の「フォーカスゴールド」を何周もして、基礎固めをしました。

農工大入試の際のエピソードはありますか?

特にないのですが、共通テスト(大学入学共通テスト)の第1回受験だったので、多少の緊張はありました。前日はひとりで農工大近くのホテルに泊まっていたため、当日遅刻しないか、忘れ物をしないかなど不安に思ったのを覚えています。結果としては、意外と共通テストのスコアが取れて、安心しましたね。農工大の地域生態システム学科は、理科の試験で「生物」「化学」を選択する人が多いと思っていたら、意外と「物理」選択の人も多くて、驚きました。

8:00
起床
8:45
1限「数理統計学」を受講
10:30
2限「English Reading」を受講
12:00
学食で昼食
丼ものが好きで、お気に入りは南蛮丼
13:00
3限「環境生理生態学」を受講
14:45
4限「環境公法」を受講
17:00
パン屋でアルバイト
20:00
帰宅
21:00
夕食 パン屋でもらったパンを夜ご飯にすることも
22:00
リラックスタイム
24:00
就寝

※掲載内容は、2023年2月取材時のものです。