山西 悠友(YAMANISHI Yusuke)


研究紹介

  卒業論文:「木部構造の異なる広葉樹における傷害応答に関する解剖学的研究」

樹木は長期にわたり生存するために,外部から受ける物理的傷害に対する様々な防御機構を備えています。樹木の傷害応答の例として,樹幹や枝に与えられた傷害に起因して樹幹の辺材部が着色し,傷害心材を形成することや,広葉樹において,傷害により通水機能が停止あるいは低下した道管に隣接する柔細胞がチロースにより道管の閉塞を行うことなどが知られています。本研究では,道管の配列や柔組織の分布など,樹幹内の組織構造が異なる複数の広葉樹を用いて,傷害に応じて柔細胞から生成される代謝物質や,傷害後の組織内の水分布の変化を観察し,組織構造と防御反応の関連性を考察しました。

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