航空機の二次構造や動翼、インテリアには、ハニカムサンドイッチパネルが多用されています。ハニカムサンドイッチパネルは、軽量なハニカムコアの両面に薄い表面材を接着した構造であり、軽量で曲げ剛性に優れることが特長です。
本研究では、航空機インテリア用のCFRPハニカムサンドイッチパネルの損傷・破壊メカニズムを明らかにすることを目的としています。サンドイッチパネルは、表面材、接着剤、ハニカムコアから構成されており、その破壊挙動は複雑です。そこで、高速度カメラを用いた高速度撮影によってサンドイッチパネルの破壊挙動を詳細に観察する技術を確立し、損傷・破壊要因の解明に取り組んでいます。更に、実験によって得られた破壊挙動に対して、有限要素法による応力解析や座屈固有解析などによって、数値シミュレーションによって再現することにもチャレンジしています。
シミュレーションによって損傷・破壊解析が可能となれば、サンドイッチパネルの高度化に資することが期待できます。