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2013年(平成25)年度活動計画
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■ 2012(平成24)年度開催 講演会一覧 |
年月日 | テーマ | 講師 |
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2013年3月19日 |
再講演シリーズ その5 「改めて“ガラ紡績の世界を考える”」 (初回講演=2005年3月) 資産デフレからの脱出を期待して、世界に例を見ない経済対策が行なわれようとしている。明治政府は、殖産興業を海外からの技術導入をとおして行ない、日本の近代化を推進したと言われてきたが、最近の研究から、幕末から既に高度な生産活動が行われ、自主的な殖産興業になっていた。特に、ガラ紡績の発明は、国民生活の向上に脅威的な貢献をした。世界遺産に値するとガラ紡績の価値を解明することによって、これからの日本社会の発展に繋がる指標を得る事ができると思われる。 そしてこの解明こそ東京農工大学科学博物館の使命であると考える。 |
徳山 則 |
2013年2月19日 |
再講演シリーズ その4 「撚りのおはなし」
本研究会では何度か同じ演題でお話させていただいた。今回も内容は同様であり、加撚方式・空気加撚装置・走行糸の撚伝達機構・空気加撚装置の応用 である。 中心となるのは、走行糸の撚伝達機構であり、撚りの伝達即ち繊維集合体中のトルクの伝達を粘弾性体として捉えた。空気加撚の応用ではセルフツイスト糸・セルフィル糸について述べる。 |
壁矢 久良 |
2013年1月15日 |
再講演シリーズ その3 「ニットの世界〜横編を中心に〜」 (初回講演=2003年3月) 2003年から2004年にかけて3回講演した「ニットの世界」の講演内容を基に、一部内容を修正、更新した再講演である。「編む」という機構を、ニットを専門としない方々にも理解できるように、平易に解説する。今回は、丸編と横編の共通点・相違点や、たて編(経編)とよこ編(緯編)の違いについても言及する。 |
高橋 光雄 |
12月18日 |
東京農工大学科学博物館の図書資料について 蚕史研究会編「蚕糸関係書籍所在目録(T)」昭和52年刊によると、当館の最も古い図書資料は、『蠶養育手鑑、正徳2 [1712]』であり、また同目録からは当館にのみ所蔵の古書も見受けられる。貴重な資料に違いないが当館図書資料の全貌は現在明確ではない。従来放置されていた資料の整理に乗り出したがまだ道半ばにも達してない現況報告。 |
沖 愛子 |
11月20日 |
再講演シリーズ その2 「紡糸概論」 (初回講演=2000年4月) 2000年から2003年まで4回講演した「紡糸概論」を、一部データを最新版に修正した再講演である。レーヨンやベンベルグのような再生繊維と、ナイロン、アクリル、ポリエステルのような合成繊維の製造について紹介する。また、繊維に関するSI単位についても説明する。 |
高井 英雄 |
10月16日 |
再講演シリーズ その1 「蚕織錦絵 〜教草を中心にして〜」 (初回講演=2002年4月) 錦絵は1760年代後半に完成したと云われている。その20年ほど後に誕生し、評判になって次々作られた作労図「蚕織錦絵」と、わが国が初めて参加・出展したウィーン万国博覧会に向けて作った浮世絵「教草」の紹介。 |
五味 宏 |
9月18日 会場:12号棟 L1213教室 |
”繊維技術研究会講演会”を振り返る その2 本研究会の講演会は平成11年度から開催されてきた。原則として年11回行われ、現在までに120回を超えている。 今回はその講演内容を分類してその要旨を纏め、講演者の若き?時代の姿を写真で振り返る。 |
壁矢 久良 |
7月17日 会場:12号棟 L1213教室 |
アンティークミシンとトラディショナルミシン 名古屋市にあるブラザー工業(株)の「ブラザー・コミュニケーション・スペース(B.C.S)」 にはブラザー工業が製造したミシンのほかにも多くの歴史的なアンティークミシンが展示されている。 ここを訪れる機会があり、 館長の案内で見て回ることができたので、展示されている特徴的なミシンを写真と共に紹介する。 |
小林 成夫 |
6月19日 | ”繊維技術研究会講演会”を振り返る 本研究会の講演会は平成11年度から開催されてきた。原則として年11回行われ、現在までに120回を超えている。 今回はその講演内容を分類してその要旨を纏め、講演者の若き?時代の姿を写真で振り返る。 |
壁矢 久良 |
5月15日 | アジアの青年に教えた生産管理 日系企業の東南アジアへの進出が続いているが、私は平成9年(1997年)から数年間、海外技術者研修協会(Association for overseas Technical Scholarship(AOTS))で、アジアの青年達に、「生産管理」を教えた。この協会は通産省系の機関で、海外進出した日本企業が現地人技術者を日本に呼んで教育する際に、まず、その受け入れ教育を担当する機関である。担当した国々は、インドネシア、タイ、フィリピン、中国である。これらの国の青年技術者に、原料、生産、製品の流れを資金管理も含めて管理する考え方を、演習問題も課して教育した。また、5Sの精神も教え込んだ。今回はその時の経験をお話する。 |
高井 英雄 |
4月17日 | 最近の興味ある特許出願紹介 紡績関係:ドラフト装置のオートレベラ、紡績機の糸班検知器、スライバのコイリング装置。 織機関係:ジェットルームのノズル、流量制御弁、補助ノズル、織段防止法等に関する出願を紹介する。 |
西村 俊勝 |
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■ 2011(平成23)年度開催 講演会一覧(実施済み) |
年月日 | テーマ | 講師 |
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2011年4月19日 | 蚕種紙(タネガミ) 蚕が卵を産みつける紙を種紙という。蚕糸の歴史を紐ときます |
五味 宏 |
5月17日 | 人工皮革とスエードの開発 その2 3月15日講演の続き 講師都合により中止 日程をずらしました |
岩島 寛 |
6月21日 | 人工皮革とスエードの開発 その2 3月15日講演の続き |
岩島 寛 |
7月19日 | 特許で見る織機の技術開発 手織織機から現在のジェットルームに至るまで、織機は技術開発を遂げた。 そのうち明治時代を中心に主として杼打ち、杼替え等の緯入れ機構の特許をリストアップした。 |
西村 俊勝 |
9月20日 | 中国ニット工場の品質問題と現地指導方法の実態 その2 中国の経済、賃金、国民所得水準や紡績工場、縫製工場、ニット工場の生産能力、品質水準、品質管理方法を解説する。 また、日本の繊維産業が中国での現地生産にどのように関わっているか、管理方法、品質基準、検品方法、検査方法などについて、実例を挙げて解説する。 |
高橋 光雄 |
10月18日 | なぜ100年前にエアジェット織機か? こんにち、Yシャツ地やデニムなど量産織物の多くがエアジェット織機で織られている。エアジェット織機 の起源は100年前の1911年(明治44)にアメリカで出願された特許からと、云われる。100年前といえば、ようやく自動管替え式シャトル織機が世 に出回り始め、豊田佐吉が自動杼替えシャトル織機の開発に取組んでいた時期である。そんな時に、いったい誰が、何の目的で一足飛びにエア ジェット織機の開発を思いつき、実用化を試みたのか。 |
葛西 成治 |
11月15日 | 農工大科学博物館について 繊維技術研究会の活動目的の一つに科学博物館の展示・啓蒙活動を支援する事がある。その活動を行うためには、大学の博物館の社会的価値を明確にする必要が有りと考え、他大学の博物館の実態、 更には博物館の価値観の変遷を調査した。その調査結果から期待される博物館像を明確化した。この明確化した内容を今後の繊維技術研究会の活 動指針として提案したい。 |
徳山 則 |
12月20日 | 台持ち工の編成理論 紡績のオペレーション技術は、言葉にすると、ごく常識的な言葉になってしまう。たとえば、整理整頓、QC7つ道具、etc。 しかし、これを実施に移す時には、その場その場で 大きく変わる。 @工場操業の理念はどうなっているか。 A機械の新旧、整備状態のレベル、操業用品(ex.ボビン)の良否、・・・・ Bオペレーターの練度(経験、習熟度、etc)、老若、地域性、国民性、・・・・ C指導する人の人間性、人生観、対人能力、相互信頼感、醸成、・・・・ 紡績のような労働集約産業におけるオペレーション技術は、このCのウェイトが高い。 そしてその人がいなくなると、その技術は消える。 |
柿内 卓 |
1月17日 | 趣味としての鎌倉彫 定年後、趣味として若い時から興味を持っていた鎌倉彫を始めています。主に参考文献のスライド写真を見ながら鎌倉彫について話します。 @鎌倉彫のなりたち A後藤家と三橋家、100年間の品質保証書 B伝統工芸と鎌倉彫教室 C彫りと塗り D作品例 |
岡村 龍也 |
2月21日 | バングラデシュの繊維 〜ノクシカンタ、サリーから力織機まで〜 人件費の安さから注目されるバングラデシュは、世界最貧国と位置づけられています。この国は未だにガンジーの推奨したカディ(手織り綿)を織る村が残り、女性が家族のために作り継いできたノクシカンタは最大の輸出品となっています。また少しづつ進む近代化の一端として力織機が活躍しています。そんなバングラデシュの一部を紹介します。 |
石澤 砂月 |
3月27日 | 日本における近代建築の保存運動について 〜帝国ホテル旧館の事例を通して〜 近年、産業遺産や近代化遺産の社会的関心が高まり、文化財登録制度の導入など文化財の対象も大きく広がりを見せている。建築界では、1960年代から明治期以降の近代建築の保存要求が開始された。しかし近世の社寺建築などと異なり、現代社会の経済活動の中で取り壊しの動きはいまだ後を絶たないのが現状である。 今回は最初期の事例である帝国ホテル旧館の保存運動の紹介と共に、日本における近代建築保存運動の問題点について述べる。 |
高木 愛子 (科学博物館助教) |
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