学内の動き T行事・イベント
◎ 高大連携2教室(IGSおよびGIYSEプログラム)を開催
●IGS(グローバル科学技術人材養成)プログラム
 IGSプログラムは、理系分野の進路を目指す高校2年生を対象に、夏、冬、春の年3回開催しています。冬の教室には、39名の高校生が2018年12月26日(水)から1泊2日の合宿形式で参加しました。
 「地球の課題を解決しよう」では、エネルギー問題を解決する課題に取り組みました。課題はグループワーク形式で行われ、受講生たちは、まず自分で考えた解決策をお互いに共有しながら、長所や短所を比較・整理しました。その上で将来実現できそうなアイデアについてディスカッションし、最終日には、練り上げた案について、グループごとに発表を行いました。
 また、「English Communication for Scientists」では、本学大学院に所属する留学生TAが7つのグループに1名ずつ入り、受講生たちは実験動画を自分の言葉で説明する課題に取り組みました。科学者として大切な技能である、英語でわかりやすく表現する力を養いました。
 「生物実験」では、本学農学研究院の佐藤俊幸先生が担当され、生物観察の基礎的な記録方法を指導しました。受講生たちは、観察と解剖を通じて、考察することによって、生物多様性の一端と生物間相互作用の奥深さに触れることができました。

●GIYSE(グローバルイノベーション科学技術者養成)プログラム
 GIYSEプログラムは、2018年度よりJSTから委託された事業で、将来、科学の専門分野で国境を越えて活躍する研究者、技術者を目指す高校生のためのプログラムです。研究を進める際に必要な知識を学習するクラスステージ(定員40名)と、個別に課題研究を行うラボステージ(定員15名)の2段階で構成されています。今年度は委託開始年のため、クラスステージは年4回開催する計画で、今回は2019年1月13日(日)に第3回目のスクーリングを実施しました。
 本学工学研究院の宮代隆平先生が担当された「情報工学+数学=最適化」では、宅配便トラックのルート問題を題材として、身近なイメージを持ちにくい数学が、“最適化”の考え方を適用することによって、実は社会と密接に関わっていることを講義頂きました。
 また、「English Communication for Scientists」では、IGSプログラムと同様、留学生TAがファシリテーターとして参加し、実験動画を用いたプレゼンテーション演習を行いました。「Basic Skills for Scientists」では、ラボステージで必要となる知識、「研究者倫理」を学びました。
 講義の最後には、今年度のラボステージ受講生の増井真那さんから「変形菌との生活・変形菌の研究2007-2018」のタイトルで講演してもらいました。クラスステージの受講生たちは個別に進めている研究の話を聴き、次のステップで取り組むことができる研究について、イメージを膨らませていました。
 今年度は2月16日(土)・17日(日)にGIYSEプログラムクラスステージの第4回、3月27日(水)・28日(木)に春のIGSプログラムを開催予定です。
 
IGS修了後の記念写真 GIYSEでのワークショップ
 
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