学内の動き T行事・イベント
◎ 新年賀詞交歓会を開催
 1月7日(月)、50周年記念ホールにおいて、学長、理事、部局長、評議員のほか、多数の教職員の出席のもと、平成31年賀詞交歓会が開催され、学長から教職員に対し、年頭の挨拶が行われました。
 
年頭挨拶をする大野学長
 
 
【大野学長年頭挨拶】
 あけましておめでとうございます。本年も東京農工大学をよろしくお願い申し上げます。
 今年の春から新しい年号になりますが、皆さんも更なる目標に向かって気持ちを新たにされていることと思います。東京農工大学も本年4月から変わります。工学部では8つの学科が6学科に再編・改組され、社会の変化に対応する高度教育をスタートさせます。大学院農学府(修士課程)も9専攻から1専攻6コースへと改組し、これまでの専攻を越えた教育・研究の推進を図ります。また、本学と東京外国語大学、電気通信大学が協力して、大学院共同サステイナビリティ研究専攻をそれぞれの大学に設置し、4月から教育・研究をスタートさせます。これは博士学位を取得して国際的なスタッフなどとして世界で活躍する文理協働型人材を育てることを目的とした我が国初の試みで、注目されています。
 昨年は本学のアクティビティをさらに高めるために、いくつかのプログラムに申請しておりましたが、「グローバルサイエンスキャンパス」が採択され、高校生を卓越した研究者に養成する試みが始まりました。また、JST産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)に本学の申請が採択され、光科学の研究が一段と進みます。さらには文部科学省平成30年度卓越大学院プログラムに申請していた本学のプログラムが採択されました。ここでは博士課程教育を刷新し、企業等の幹部候補としての女性博士の輩出が大きな目標のひとつになっています。これらにより大学院教育の高度化が一段と加速されるものと期待しています。
 今年は、第3期中期目標計画の4年目を迎え、4つの戦略目標の達成に向かってさらなる努力を重ねます。すなわち、@先端研究力の強化、A教育・研究のグローバル化、B国際化も見据えた産学連携、C高度イノベーション人材の育成、を推進します。国立大学法人が直面している運営費交付金の削減は大きな問題ですが、これによる教育・研究の質の低下を招かないように外部資金等の獲得に一段と努力し、大学院博士課程をより魅力的にし、国際共著論文や大学院生の海外派遣の機会増、留学生の受け入れ増など、目標の達成に向けて努力して行きます。これまでの研究の質と量を維持しつつ、教育の質を格段に向上させる決意です。大学の使命は学生諸君への質を保証した教育です。研究力を維持したまま教育をさらに良くしようと言うのは容易ではありませんが、目標達成のために、教職員の働き方を見直し、制度改革を進めて行きます。学生諸君が本学のキャンパスライフに満足し、我々教職員も充実感をもって働けるように、みんなで知恵を出し合い工夫し、全力で体制を改善して行きます。
 教職員が一丸となって本学を今まで以上によい大学にするよう全力で努力して行きますので、今後ともご協力・ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
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