学内の動き T行事・イベント
◎ 公開講座を開催
公開講座が開催されました。

<蚊が媒介する感染症 −ジカ熱、デング熱、そしてー>
 2017年7月15日(土)に、国立感染症研究所の津田良夫先生を講師に迎え、公開講座「蚊が媒介する感染症 −ジカ熱、デング熱、そしてー」が行われました。
 ちょうど蚊の活動が活発になる時期の開催でしたので、聴講された方も身近な話題として熱心に聞き入っておりました。津田先生は蚊の生態学における世界的権威であり、蚊の疫学調査の実施方法についての教えを聞きに来る研究者が絶えません。今回は一般の方にもわかりやすく蚊の生態、ジカ熱やデング熱などの蚊媒介性感染症の実態と予防方法などをご講演していただきました。
 津田先生は感染症研究者として有名であるばかりでなく、折り紙の世界でも重鎮です。そこで、講演後の企画として「ゲタ」などの折り紙教室も開いていただき、こちらも大変好評でした。このように公開講座では、座学だけではなく、その後に講演者と触れ合う機会を作ることが重要であると考えており、今後も企画していきたいと考えております。
講演者の津田良夫先生 津田先生の代表的な折り紙作品

<子供科学教室「地形を読んでみよう」>
 2017年9月30日(土)、東京農工大学科学博物館にて、子供科学教室「地形を読んでみよう」が開催されました。募集定員30名に対して参加者は保護者を含めて8名と少なめでしたが、その分コミュニケーションが取りやすい講座だったのではないかと思います。
 本講座では、地形を表現する手段として、地形図、空中写真、数値標高モデルについて説明しました。その中から、空中写真を取り上げ、空中写真を用いた実体視の仕組みを解説しました。さらに、ボール紙とシートレンズという総額数百円の材料を使って簡易実体鏡を制作し、それを用いた実体視にチャレンジしました。実体視する空中写真はわが国の代表的な断層地形の他、小金井キャンパス付近および多摩動物公園付近の終戦直後と現在の空中写真を用意し、地形や建物、風景等の変化を観察しました。
 保護者の手伝いもあり、参加者全員が比較的短時間で実体鏡の作成ができ、用意した写真を実体視して地形や建物が立体的に見えると、保護者の方からも歓声が上がっていました。完成した簡易実体鏡と市販の簡易実体鏡を比較してもらい、市販品とそん色ない出来であることも確認してもらえました。
簡易実体鏡を制作 実体視にチャレンジする参加者
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