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◎ 公開講座を開催
<子ども樹木博士>
 公開講座「子ども樹木博士」が、戸田浩人農学研究院教授、小池伸介農学研究院准教授、渡辺直明FSセンター自然環境分野長により、8月28日(日)に開催されました。
 本講座は、身近な樹木の名前、性質、用途などを小・中学生とその保護者に野外で解説し、その後に室内で標本の樹木名を当てる試験を行い、正解数に応じて段位を認定するものです。学年、経験などによって、初級(34種)と中級(54種)に挑戦してもらいました。
 受講者を数名ずつの小グループに分け、担当の学生が、野外の樹木を見せながら丁寧に解説してまわり、続いて教室で標本を手に取って覚え、最後に樹木名を当てるテストへとそれぞれのペースで進みます。樹木の葉を見るだけでなく、葉の香りを嗅ぐ、感触を確かめるなど、見分け方の工夫が教えられていました。
 初級に挑戦した小学校低学年の子も、一生懸命に覚えて初段(10種以上正解)を獲得して喜んでいました。また、小学校低学年から連年参加し、中学生となったベテラン参加者には、中級の54種に加えて超上級の147種に挑戦してもらい、見事17段・18段(170・180種以上正解)を獲得しました。午前中は小雨まじりの天候でしたが、午後は雨があがり、ちょうどよい気温の中、受講生は野外で楽しく説明を聞けたと思います。
 アンケートで大学の公開講座で教えてほしいことをたずねたところ、「樹木や実の用途」「樹木の花の咲き方」「植物の育て方」「虫のこと」などがありました。子ども達が樹木の名前を覚えることをきっかけとして、身近な自然に興味を広げてくれたことがわかります。
 
樹木を見ながら、大学生が説明しました 正解数に応じて段位の認定証を渡しました
 
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