学内の動き T行事・イベント
|
◎ 新年賀詞交歓会を開催
|
1月4日(月)、50周年記念ホールにおいて、学長、理事、部局長、評議員のほか、多数の教職員の出席のもと、平成28年賀詞交換会が開催され、学長から教職員に対し、年頭の挨拶が行われました。 | |
年頭挨拶をする松永学長 | |
【松永学長 年頭挨拶】 皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 今年は、第2期中期目標期間が終了し、第3期中期目標期間が開始する年です。すでに皆様もご存じのように、第3期中期目標計画では、「東京農工大学は世界に認知される研究大学へ」というビジョンを掲げ、世界に向けて日本をけん引する大学としての役割を果たすことを目指しております。このために、 1、先端研究力の強化 2、国際社会と対話力を持った教育研究の推進 3、日本の産業界を世界に向けて牽引 4、高度なイノベーションリーダーの育成 に積極的に取り組み、卓越した成果を創出している海外大学と伍して、全学的に卓越した教育研究、社会実装を推進します。本学は、地域、特色、国際の3つの重点支援の枠組みから、国際的に卓越した教育研究を目指す第3類型に属することになりました。 昨年末に、平成28年度の政府予算案が閣議決定しました。国立大学法人関係では、毎年1%の運営費交付金の削減と、1.6%の授業料の値上げ等による自己収入の増加が、大きな議論を呼んでいましたが、削減も増収も実施されないことになりました。3つの類型に応じた、0.8から1.6%の機能強化促進係数が適用され、機能強化のために再配分されることになりました。第3類型は、1.6%の機能強化促進係数が適用され、同じグループの16大学も旧帝大をはじめ競争力の高い大学がそろっているので、東京農工大学は文科省が提示した指標や本学独自指標について真摯に努力して達成していく必要があります。このためには、教員だけでなく職員を含め全学で取り組んでいかねばなりません。具体的な指標としては、教員一人当たりの論文数、論文の被引用数、国際共著論文数、科研費、共同研究、受託研究の受け入れ、博士課程への進学状況、博士課程学生の海外派遣の状況、国際通用性を見据えた人事評価制度の導入、評価結果の反映などがあります。これは、まさに今期の中期目標計画の根幹をなす事項なので、待ったなしで真剣に実行していこうと思います。 そのほか施設関係では、現在府中キャンパスで講堂を中心にした本館の改修を行っていますが、平成28年度予算案では府中キャンパスのライフラインの整備が計上されています。 まだ、耐震改修の済んでいない建物が、小金井、府中両キャンパスにありますが、これらについても早急に対応できるように努力したいと思います。 東京農工大学は、農学、工学とそれらの融合分野からなる大学として、昨年度創基140周年を迎え、今年は生物システム応用科学府20周年、連合農学研究科30周年記念が予定されています。過去を振り返りこれまでの発展を確認することも重要ですが、より重要なのは未来を創るための基礎を作ることだと思います。今後、少子高齢化社会を迎え、大学をどのように発展させていくかを全学構成員で考える必要があると思います。国の財政赤字を考えると今後国立大学の予算が伸びることはあまり期待ができません。しかし高等教育、科学技術は我が国の今後の繁栄のカギを握る分野といっても過言ではありません。創意工夫をして無駄を省き教育研究を推進することがますます必要とされます。今年も、教職員一丸となって大学の発展のために頑張ることを誓い私の年頭の挨拶としたいと思います。 |
|
〈←前の記事〉 | |
|
|
564号目次へ戻る |