学内の動き T行事・イベント
◎ ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜
KAKENHIを開催

 「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI(独立行政法人日本学術振興会実施)」は、科学研究費補助金(KAKENHI)による研究成果を大学がわかりやすく発信することで、我が国の将来を担う児童、生徒の知的好奇心を刺激し、知的創造性を育むことを目的に平成18年度から実施されており、今年度は本学のプログラムが2件採択されています。
 
「皮膚バリアって何?-体の不思議と水との関係-」
 8月1日(土)、府中キャンパスにおいて、「ひらめき☆ときめきサイエンス『皮膚バリアって何?-体の不思議と水との関係-』」が開催され、21名が参加しました。
 本プログラムは、皮膚環境の温度、水質およびpH(水素イオン濃度指数)の変化が、(1)皮膚バリア機能を変化させること、(2)皮膚はこれに応じて再生しようとする機構があること、(3)体を洗うなどの日常的な行為が、場合によっては皮膚バリアに容易に障害を与えてしまうことを理解することを目的に、松田浩珍農学研究院教授らによる講義と実習により行われました。
 プログラムの前半は、「軟水の皮膚バリア保全効果」というテーマの講演とキャンパスツアーが行われました。サンドイッチタイムを挿み、後半には「皮膚表面の構造を見てみよう」、「石鹸カスって何?」という2つの実験が行われ、参加した中学生たちは、特に石鹸カス形成の成り立ちや硬度の異なる水の皮膚感触に大変驚いた様子でした。
 最後に、参加者全員に「未来博士号」が授与され、集合写真を撮影し、好評のうちにプログラムが終了しました。
 
 
「しずくを水面に浮かせてみよう!〜身近な流体力学の不思議体験〜」
 8月29日(土)、小金井キャンパスにおいて、「ひらめき☆ときめきサイエンス『しずくを水面に浮かせてみよう!〜身近な流体力学の不思議体験〜』」が開催され、中学生18名が参加しました。
 当日は、田川義之工学研究院准教授による講義の後、「移動壁面上の液滴浮遊実験」、「加熱面上の液滴浮遊実験」、「振動液面上の液滴浮遊実験」の3種類の実験が行われました。参加した中学生たちは、学生スタッフによる実演を参考にしながら実験に取り組み、見事に「しずく」を浮遊させることに成功させると、その不思議な現象に大きな歓声を上げていました。
 さらに、スタッフからこの現象についての詳細な説明を受けると、生徒たちは、巨大な液滴を作ろうと試みたり、複数の液滴を浮遊させようと試みたりするなど、自分なりの工夫を加えて実験を続けていました。
 最後に、田川研究室が行っている針を必要としない注射器への取組の紹介として、液体ジェットのデモ実験が行われ、中学生たちは肉眼では追いきれない高速のジェットを食い入るように見入っていました。
 すべてのプログラムが終了した後、参加者全員に「未来博士号」が授与され、好評のうちに本プログラムは終了しました。
 
 
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