学内の動き T行事・イベント
◎ 平成26年度 公開講座を開催
<小動物臨床獣医師養成講座 基礎コース>
 6月22日(日)〜10月5日(日)、府中キャンパスにおいて、平成26年度公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 基礎コース」が開催されました。
 本講座は、「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」が主催し、獣医学科を有する国立大学として学内の教育人材資源を活用し、社会的ニーズの高い獣医師の学び直し・再就職支援のための卒業教育プログラムでとして毎年開講しているもので、今年度で8年目となります。
 座学だけではなく、豊富な実技実習を組み合わせた内容は、臨床経験のない獣医師でも効率良く臨床獣医学の基礎を習得できる講座として高い評価を得ており、他に同様の基礎プログラム少ないことから、北海道や福岡など遠方から参加している獣医師も少なくありません。
 今年度は、6月から10月まで50時間に及ぶ長期間の開講でしたが、連日充実した内容で、全員が揃って修了しました。また、コース最終日の10月5日には、修了試験の後に修了式が行われ、全コース修了者に修了証書が授与されました。
 本講座は、(財)東京農工大学教育研究振興財団の援助を受けて無料の託児サービスを提供しており、育児中の女性獣医師にも参加しやすい環境を整えていることも特徴で、他に例を見ない本学オリジナルの学び直し事業として、来年度以降も開催する予定です。
 本講座の詳細はホームページをご覧下さい。
 http://www.tuat.ac.jp/~manabi/
 
最終日に行われた終了式の様子
 
 
<子供科学教室「親子でチャレンジ!手作りロボットレース」>
 9月13日(土)、小金井キャンパスにおいて、小・中学生を対象とした子供科学教室「親子でチャレンジ!手作りロボットレース」が開催され、計19名(保護者を含む)が参加しました。
 当日は、レゴブロックを本体とするロボットカーが、コース上を外れずに走行できるようにプログラミングする手順の説明から行われ、子供たちは保護者や講師、学生のサポートを得て、紙上のテストコースを外れないようパソコンを駆使しながら試行錯誤を繰り返していました。
 終盤には走行タイムを競うレースが行われ、子供と保護者は一喜一憂しながら、自作ロボットによるレースを楽しんでいました。
 上手にコースを走行し好成績を残した組はもちろん、コースを外れてなかなか上手く走行できなかった組からも、ロボットをオリジナルでプログラミングできた喜びの声が寄せられ、参加者にとって充実した科学教室となりました。
 
講師によるプログラミングの説明の様子 コース上でのテスト走行の様子
 
 
<子供科学教室「カイコの繭から糸を繰ってみよう」>
 10月4日(土)、小金井キャンパスにおいて、子供科学教室「カイコの繭から糸を繰ってみよう」が開催され、計23名(保護者を含む)が参加しました。
 当日は、まず初めに、繭糸の細さや長さ、さらに糸を引くための様々な道具・器械への理解を深めるために、講師の齊藤有里加特任助教の案内により参加者全員が博物館展示を見学しました。
 養蚕の作業の様子を描いた蚕織錦絵、養蚕の展示室、繭標本、手動の糸繰座繰り器、機械操糸器、自動操糸機などを見学した後、子供達が繭の標本を手にそれぞれの品種がどこにあるのかを見つけたり、牛首〜座繰り〜機械製糸の流れを見ながら道具に施された工夫の数々を学びました。
 その後実験室に戻り、ペットボトルやストローなどの材料を使って、手動回転式の簡易工作糸繰器作りが行われました。続いて作成した糸繰器を使って行われた糸繰りでは、最初は回転軸のストローが上手く回らず苦労していた子供もいましたが、次第に慣れて、作業を上手にこなしていました。多くの参加者は、たった1個の繭から巻き取られる生糸の長さに驚いていました。
 今回の科学教室は、多くの子供たちにとって、カイコの繭に親しみ、博物館の展示とカイコとの関連を学び、製糸の道具をとおして工夫することの大切さを学ぶ機会となりました。
 
繭標本の品種探し 工作糸繰器で糸繰り
 
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