学内の動き T行事・イベント
◎ 工学部各学科でオープンラボ・体験教室を開催
◇物理システム工学科
 7月30日(火)、小金井キャンパスにおいて、高校生のための一日体験教室「体験物理工房」が開催されました。
 この体験教室は、「高校生が物理現象に触れ、その面白さを実感し、物理への興味を深める機会をつくりたい」との願いから毎年実施しています。
 第11回目となる今回は、共催の高大連携体験教室への参加者を含め、計45名の高校生が10テーマに分かれて活動し、参加者たちは皆、熱心に講義を聞き、数々の物理実験を楽しみながら体験していました。
 事後のアンケートでは、「高校の授業では触れない初めての分野の実験ができ、物理への関心が高まった」、「本で読んだことしかなかった様々な現象を自分の目で実際に見ることが出来て感動した」、「実験結果について自分たちでデータをまとめるという作業が面白かった。とても充実した1日となった」といったコメントが記され、高い満足度がうかがえました。

【実験テーマ】
1. 重力加速度を測る(落体と振り子)
2. コマの科学(逆立ちゴマと地球ゴマ)
3. 砂粒の動き(地球の未来を知る)
4. 直流モーターをつくる(磁界が電流に及ぼす力)
5. 立体写真ホログラム撮影(光の干渉と回折)
6. 光合成に学ぶ太陽電池の原理(光子を電流に変える)
7. 水素原子のエネルギーを調べる(“光の色”で見る量子の世界)
8. オーロラをつくる(磁界によって形作られた“プラズマ”からの発光)
9. 放射能を測る(環境放射線の観察、霧箱の作成)
10.超伝導を測る(巨視的に現れた量子現象)
 
「超伝導を測る」の実験
「砂粒の動き」の説明
 
◇情報工学科
 8月2日(金)、小金井キャンパスにおいて、高校生向けの一日体験教室「顔認識の真実〜デジカメは本当に“顔”を認識しているの?〜」が開催されました。
 当日は、8名の高校生が参加し、デジタルカメラや携帯電話に搭載されている最先端の顔認識技術を体験しました。
 実験では、OpenCVというツールを用いて実際に顔検出を行うプログラムを作成し、人間には認識できてもコンピュータには顔と認識できない場合があることを確かめました。さらに、「なぜそのようなことが起きるのか」という顔検出の原理について、わかりやすい解説が行われました。
 今回の体験教室によって、身近にある情報工学技術が研究者の多大な努力とユニークなアイデアに基づいて作られていることを参加者が実感できたことと思います。
 

 
 
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