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◎ 「高校生のための未来を創るワークショップU」を開催
 12月22日(土)、小金井キャンパス科学博物館において、「文部科学省実践型研究リーダー養成事業『ニーズ展開実践型高度研究人材養成モデル化事業』高校生のための未来を創るワークショップU」が開催されました。
 本ワークショップは、実践型研究リーダー養成事業の一環として、大学院生がファシリテータという立場で高校生を導きながら、高度な専門的知識を備えた上で、マネジメント能力やコミュニケーション力等に優れ、研究チームの力を最大限に引き出す牽引力あるリーダーを養成するとともに、イノベーション創出力を早い段階から養うため、イノベーション教育を幅広く高校まで波及させることを目的として実施されました。
 当日は、世界規模で課題となっている「フードロス」をテーマとして、冒頭で千葉一裕イノベーション推進機構長による食糧問題について基調講演があり、続いて、大軒恵美子国際連合食糧農業機関企画官から、世界の食料ロスと廃棄の現状について講話がありました。続いて行われたグループワークでは、高校生がフードロスをなくすためのアイデアを自由に考え、類似したアイデア同士で編成されたチームに、本学大学院生のファシリテータ2名が加わり、計5チームが課題に取り組みました。各チームからは、企業、行政や国の立場から考えたユニークな提案が発表され、参加者全員の投票により優秀チームが選ばれました。
 当日は、広島県や福島県などから参加した13校15名の高校生、保護者、本学の大学院生、教員からなる約40名の活気溢れるワークショップとなりました。また、新聞社による取材もあり、このワークショップのテーマが注目されていることがうかがえました。
 参加した高校生の多くからは、「参加して本当に良かった」、「他校の高校生からとても刺激を受けました」、「新しい発見がありました」等、積極的な感想が寄せられ、アンケートでは参加者全員が有意義であったと回答していました。また、大学院生からは、想像以上にファシリテートが難しかったという感想があり、真のイノベータとして、チームを牽引するスキルは必要な要素であると確信しているようでした。参加した高校生、大学院生とも、今後の更なる活躍を期待させるワークショップとなりました。
 
 
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