学内の動き T行事・イベント
◎ 平成24年度 公開講座を開催
<農と科学の面白実験体験教室>
 4月24日(火)〜12月20日(木)、府中キャンパスおよび近隣の保育園において、公開講座「農と科学の面白実験体験教室」が開催されました。
 本講座は、本学農学部教職専任教員が、東京農工大学アジア・アフリカ現場立脚型環境リーダー育成プログラムおよび農学・環境系ファシリテーター研究会の協力を得て企画・運営し、キャンパス周辺の幼児を対象に、「おもしろ畑たいけん」および「おもしろ科学じっけん」の両プログラムをとおして、農と科学をテーマにした体験活動の場を提供するものです。
 「おもしろ畑たいけん」は、府中キャンパス農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センターにおける農業体験活動の一部に近隣の保育園児等が参加し、4月から12月にかけて計4回実施されました。
 4月24日のジャガイモ植え付けでは、保育園児約30名が畑に集合し、楽しそうにジャガイモの種イモを植え、7月17日にはこのジャガイモを収穫しました。また、12月15日には9月に播種し11月末に刈り取ったソバの脱穀作業を行い、12月20日には9月に播種したダイコンの収穫を行いました。
 「おもしろ科学じっけん」は、府中キャンパス近隣の保育所において行われ、5月30日には身近な材料を用いたスライムづくりに挑戦しました。6月27日は「電池つくり」、10月31日は「ドライアイスで遊ぼう」、11月21日には「浮力の秘密!」をテーマに実験を行い、参加した子どもたちは毎回大喜びで実験を楽しみました。
 
「おもしろ畑たいけん」の様子(12月15日) 「おもしろ科学じっけん」の様子(5月30日)
 
 
<小学生を対象とした稲作り体験>
 6月12日(火)および10月9日(火)、農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センターフィールドミュージアム本町(FSセンター・FM本町)において、平成24年度 公開講座「小学生を対象とした稲作り体験」が開催されました。
 府中市立第三小学校の5年生による6月12日の田植えの体験学習では、1クラス30数名の子供たちが、幅25メートルほどの田んぼの中に横1列に並んで一斉に苗を植え、10条(列)植え終わるごとに次のクラスと交代しながら、約3アールほどの田植えを行いました。実際に田んぼに入っている時間は30分程度でしたが、足が埋まって上手く歩けなかったり、滑って転びそうになって悲鳴をあげたり、苗が上手く植えられたことを自慢したり、カエル、アメンボ、ヒルなど田んぼの生き物に歓声を上げたりと、普段、味わうことのできない時間を経験できました。
 その後、小学生たちが植えた稲は順調に育っていましたが、収穫期が近づいた頃の大雨でことごとく倒れてしまい、この田んぼでの収穫ができなくなったため、別の田んぼで10月9日に稲刈りの体験学習を行いました。
 小学生たちは自分たちが植えた稲が刈り取れず少し残念そうでしたが、1人10株ほどを丁寧に刈り取って、脱穀ができるように田んぼの畔に運びだす作業を行いました。自分が刈り取った稲を抱えて運んでくる姿は、どの子も満足そうな様子で、最後に刈り取った稲を1株ずつお土産に持ち帰りましたが、とても嬉しそうでした。
 なお、小学生たちが刈り取った稲はFSセンターで精米し、小学生たちが試食しました。
 
田植えの様子(6月12日) 稲刈りの様子(10月9日)
 
 
<実習で学ぶ農業教室−初冬の農作業−>
 11月24日(土)、12月1日(土)および15日(土)の全3回、府中キャンパスにおいて、公開講座「実習で学ぶ農業教室−初冬の農作業−」が開催されました。
 本講座は、簡単な処理を組み合わせて施すことによって、生産物に大きな付加価値を生じさせるポスト・ハーベスト技術の論理に関する講義および実習を行うもので、各回18〜20名が受講しました。
 シクラメンの葉組み、ラッピングでは男性受講者の熱心さに、干し柿づくりではベテラン主婦の皮むきの早さに目を見はるものがありました。また、キウイフルーツの剪定、追熟処理では、自宅で栽培している方も多く、高い関心をもって受講していました。
 閉講後のアンケートでは、「毎年継続してほしい」、「やめないでほしい」といった声のほか、味噌、燻製、ソーセージなど農畜産物加工の講座を希望する声が多く寄せられました。今後、受講者の声をより反映した講座への発展が期待されます。
 
 
 
<第3回市民ペット講座(講演会)>
 12月23日(日)、府中キャンパス第1講義棟において、公開講座「第3回市民ペット講座〜病気のシグナルを見逃すな!!!飼い主さんができる病気の早期発見、ココがポイント!」が開催されました。
 本講座は、リカレント教育による獣医師のスキルアップ等を目的とした「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」が主催し、伴侶動物の病気やシニア期からの健康管理についてわかりやすく解説するもので、当日は年末の開催にも関わらず、獣医師を含む一般市民30名が参加し、質問コーナーでは活発な質疑応答が行われました。
 受講者からは、「日頃わからなかったことが相談できた」、「来年も是非また開催して欲しい」など高い評価を頂き、参加した獣医師および飼い主の双方にとって、大変有意義な講演会となりました。
 本講座は、今後も毎年開催していく予定です。詳細はホームページをご覧ください。
 http://www.tuat.ac.jp/~manabi/

【プログラム内容】
「シニアドッグ:7歳からの健康管理」 松田浩珍農学研究院教授
「家庭でできる病気の早期発見:良くある病気のチェックポイント」 田中あかね農学研究院教授
 
松田教授による講演 田中教授による講演
 
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