学内の動き T行事・イベント
◎ 工学部各学科でオープンラボ・体験教室を開催
◇機械システム工学科
 7月28日(土)、小金井キャンパスにおいて、「『発見!メカワールド』 東京農工大学機械システム工学科 一日体験入学」が開催されました。
 この体験教室は、高校生や本学の受験希望者を対象に、進路選択の一助となることを目的に毎年開催しているもので、今年度は78名が参加しました。
 当日は、学科のカリキュラム、学科の研究内容や就職状況などの卒業生の進路、大学院への進学状況などの学科紹介の後、機械系ものづくり4サークル(チームエネラボ、農工大フォーミュラ、ロボット研究会RUR、航空研究会)の紹介が行われ、参加者にとって年齢の近い学生たちによるビデオ等を交えた活動を紹介するプレゼンテーションは、本学での大学生活をイメージするのに大いに役立ったようでした。
 その後、参加者は17の体験テーマごとに3名から8名のグループに分かれ、担当教員および学生の指導の下、各研究室で実験等の体験研究を行い、普段の高校生活では体験できない実践的な研究に興味深く取り組んでいました。
 プログラム終了後のアンケートでは、「大抵のところでは見られないプログラムを見られたことが良かった」、「将来の夢に一歩近づいた感じがして良かった」、「学生さんの雰囲気も良く是非受験したい」などの反応があり、機械の魅力を感じてもらえたことがうかがえ、今回のプログラムの参加者から、将来の機械工学者・技術者の誕生が期待できる一日となりました。

【体験研究テーマ】
1. 熱を汲み上げるヒートポンプの仕組みを知ろう
2. スターリングエンジンを作ってみよう!
3. プラズマ光を見てみよう
4. 動くシステムを自作しよう
5. 電気自動車の滑らない話!
6. ドライビングシミュレータで車両制御技術を体感してみよう
7. 自作ジョイスティックでヒューマノイド制御
8. 地球を救う太陽エネルギー
9. オリジナルカップを作ろう!
10. 地震モデルの実験をしてマグニチュード分布を求めてみよう
11. 物の強さを測ってみよう!
12. エコ航空機を設計しよう!
13. プラズマの力を体験しよう
14. マイクロ雷による超硬材料の微細加工
15. コンピュータ上でのものづくり
16. 形を覚えさせることができる合金(形状記憶合金)とは?
17. 滑りやすい面、滑りにくい面の謎を探る
 
 

◇物理システム工学科
 7月31日(火)、小金井キャンパスにおいて、高校生のための一日体験教室「体験物理工房」が開催されました。この体験教室は、「高校生が物理現象に触れ、その面白さを実感し、物理への興味を深める機会をつくりたい」との願いから毎年実施しています。
 第10回目となる今回は、共催の高大連携体験教室への参加者を含め、計42名の高校生が9テーマに分かれて活動し、参加者たちは皆、熱心に講義を聞き、数々の物理実験を楽しみながら体験していました。
 事後のアンケートでは、「机に向かって勉強する物理とは一味違う物理を体験できた」、「高校の授業では受けられない実験だったので本当に楽しくできた」、「今まで以上に物理に興味をもつことができた」、「仲間との協力作業もあり、とても楽しかった」といったコメントが記され、高い満足度がうかがえました。

【実験テーマ】
1. 重力加速度を測る
2. 水素原子のエネルギーを調べる
3. 超電導を測る
4. CDで分光器をつくる
5. 空気中の放射性物質とその半減期、霧箱をつくってα線を見る
6. 光合成に学ぶ太陽電池の原理
7. 直流モーターをつくる
8. オーロラをつくる
9. 砂粒の動き
 
「砂粒の動き」の説明風景
「直流モーターをつくる」の実験風景
 

◇情報工学科
 8月3日(金)、小金井キャンパスにおいて、高校生向けの一日体験教室「顔認識の真実 〜 デジカメは本当に"顔"を認識しているの?〜」が開催されました。
 当日は、27名の中高生が参加し、デジタルカメラや携帯電話に搭載されている最先端の顔認識技術を体験しました。
 実験では、OpenCVというツールを用いて実際に顔検出を行うプログラムを作成し、人間には認識できてもコンピュータには顔と認識できない場合があることを確かめました。さらに、「なぜそのようなことが起きるのか」という顔検出の原理について、わかりやすい解説が行われました。
 今回の体験教室によって、身近にある情報工学技術が研究者の多大な努力とユニークなアイデアに基づいて作られていることを参加者が実感できたことと思います。
 

 
 
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