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◎ 「高校生のための未来を創るワークショップ」を開催
 7月25日(水)、府中キャンパス連合農学研究科管理研究棟第二会議室において、文部科学省実践型研究リーダー養成事業「ニーズ展開実践型高度研究人材養成モデル化事業」高校生のための未来を創るワークショップ〜自分の想いを世界に伝えよう〜が開催されました。
 本ワークショップは、実践型研究リーダー養成事業の一環として、大学院生がファシリテータという立場で高校生を導きながら、高度な専門的知識を備えた上で、マネジメント能力やコミュニケーション力等に優れ、研究チームの力を最大限に引き出す牽引力あるリーダーを養成するとともに、イノベーション創出力を早い段階から養うため、イノベーション教育を幅広く高校まで波及させることを目的として、米国・コーネル大学と本学の協働により実施されました。
 当日は、プログラムの冒頭で千葉一裕イノベーション推進機構長による食糧問題についての基調講演があり、続いてコーネル大学のB.Gillian Turgeon教授から、常にイノベーションを意識しながら研究を進めることの重要性について講話がありました。
 コーネル大学・博士課程学生Elizabeth Brauerさんからは、チーフファシリテータとして、テーマ「Create Food Innovation in Japan」についての説明が行われた後、4、5名の高校生と2名の本学大学院生のファシリテータから構成される各グループにおいて、新しい日本の食文化をクリエイトした商品についてのディスカッションが行われ、各グループから、食糧廃棄問題の解決という観点によるアイデア溢れる新商品が提案されました。また、最終プレゼンテーション後の質疑応答では、高校生同士の白熱したやり取りが行われ、参加者全員の投票により優秀チームが選ばれました。
 当日は、高校9校から21名の生徒が参加し、「他人からのフィードバックを活かして話し合い、1つの物を作っていく楽しさが感じられた」というコメントや、ファシリテータの「他者の良さを引き出すにはどうしたら良いかを考えるよい勉強になった」という感想を聞くことができ、高校生から始めるイノベーション教育の大切さをあらためて認識するとともに、真のイノベ―タ―となるためには、ファシリテータスキルが必須であることを再確認する一日となりました。
 
 
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