◎ 第39回「環境賞」優良賞受賞

 6月8日(金)、経団連会館(東京・千代田区)において、第39回「環境賞(日立環境財団・日刊工業新聞社主催、環境省後援)」の表彰式が行われ、畠山史郎農学研究院教授らによる「東アジア地域の大気汚染物質の航空機観測」が優良賞を受賞しました。
 環境賞は、わが国の環境保全活動の発展を図り持続可能な社会の構築に資することを目的として、環境保全に関する調査、研究、開発、実践活動などで画期的な成果をあげたり、または成果が期待される個人、法人、グループを表彰するもので、今回の優良賞は、本学と法政大学、大阪府立大学、国立環境研究所および中国環境科学研究院の共同研究チームにより1991年に開始され、以来20年以上にわたって行われた航空機による長距離越境大気汚染の観測研究に対して授与されたものです。
 今回の観測研究では、日本とアジア大陸との間の海洋上空、さらには外国の研究チームとして初めて中国上空での観測を行い、東アジアから日本に到る大気汚染の現状とその推移を明らかにしたことで、「わが国の大気汚染に少なからず影響する東アジア地域の大気汚染状況の航空機観測を、国際協力によって20年以上続けたもので、高度の観測技術の成果として非常に貴重なデータが得られています。今後、この地域の経済発展に伴う大気汚染状況の変化を見守って行きたいものです。」との講評を得ました。
 また、今回の観測研究は、環境省の環境研究総合推進費や、科学研究費補助金の特定領域研究、新学術領域研究などに基づき行われ、受賞者以外にも多くの国内外の研究者と共同研究が行われました。このような観測研究が本賞の受賞対象となることは稀で、同分野のさらなる発展が期待されます。
 受賞の詳細については、以下のHPをご覧下さい。
 http://www.hitachi-zaidan.org/kankyo/topics/topics59.html
 
環境賞表彰式での畠山教授(左から二番目)
 
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