本講演会は、連合農学研究科博士課程を対象としたイノベーション推進特別講義Ⅱの一環として、国内外の食品科学・産業分野の有力者を招聘し、グローバル社会に必要な知識やビジネスマインドについての講義をとおして、イノベーション実現をリードする科学者・高度人材養成者を育成することを目的としています。
講演会では、和田義明キユーピー株式会社常務取締役研究所長から、「食品産業の国際展開における研究開発課題とキユーピー株式会社の実践」と題して、中国を事例とした商品開発とグローバル展開について講話があり、続いて、峯芳徳カナダ・ゲルフ大学農学部教授から、「グローバルな食品科学とイノベーションのためのグローバル大学教育の重要性」と題して、海外の大学で行われているイノベーション教育の現状および大学における高度研究人材を対象としたリーダー教育の重要性について、それぞれ講話がありました。
最後に、Bo Jiang江南大学教授から、「Food Science Program in China:Research, International Collaborations and Students Exchanges」と題して、中国の教育制度をはじめ、中国国内での先進的食品研究の取り組みや機能性食品の動向について講演が行われました。
当日は、学内外から70名が会場に集まったほか、多地点制御遠隔講義システムにより、宇都宮大学、茨城大学にも講演の内容が同時配信されました。講演会終了後には、本学の学生が会場に留まり、積極的に講演者と交流している姿を見ることができ、盛会のうちに終了となりました。
積極的に質問をする学生