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◎ 「ブラジルアマゾンの農村所得向上と環境保全修復のための
日系『遷移型アグロフォレストリー』普及認証計画キックオフセミナー」を開催

 5月8日(火)、府中キャンパス第一講義棟において、JICA草の根技術協力事業(草の根パートナー型)「ブラジルアマゾンの農村所得向上と環境保全修復のための日系『遷移型アグロフォレストリー』普及認証計画キックオフセミナー」が開催されました。
 日本人がアマゾンへの移住を始めてから一世紀が過ぎ、その子孫はブラジル連邦共和国パラー州トメアスー入植地を中心に、現地の社会や自然条件に適した農法である「遷移型アグロフォレストリー」を確立してきました。
 この農法は、焼畑後の二次遷移に似せて、作物と樹木を平面的・立体的・時系列的に配列し、作物の生育に必要な土地・日照・肥料などの要素を相互補完させながら育成していくもので、2011年にブラジル政府から持続的な農村開発のための「社会技術」と認定されました。
 本プロジェクトは、この農法の更なる改善と普及を支援することを目的としており、今回のキックオフセミナーは、プロジェクト立ち上げの経緯報告をとおして、今後の活動を参加者とともに考えるために企画されました。
 当日は、立ち見が出るほどの盛況ぶりで、代表である服部順昭農学研究院教授から事業概要についての説明が行われ、引き続きプロジェクトマネージャーの山田祐彰農学研究院准教授から背景と経緯についての説明があり、セミナーの終盤に行われた質疑応答と討論では、活発な意見交換がなされました。
 
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