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◎ 第1回東京農工大学「木炭多用途低負荷農業技術
研究シンポジウム」を開催

 3月16日(金)、府中キャンパスにおいて、第1回東京農工大学「木炭多用途低負荷農業技術研究シンポジウム」が開催されました。
 このシンポジウムは、これまで本学がベトナム中部で取り組んできた木炭多用途低負荷農業技術についての研究成果を発表し、今後の展望を議論するもので、当日は本プロジェクト実施に積極的に協力し本学教員と現在も共同研究を行っているフエ農林大学農学部のLe Dinh Huong博士を招聘し、寺岡徹国際技術協力支援室長(農学研究院教授)からの開会挨拶の後、荻原勲農学研究院教授および仲井まどか農学研究院准教授の司会のもと、4題の講演が行われました。
 本プロジェクトは、2008年より本学農学研究院から12名の教員が参加し、JICA「草の根技術協力事業」の支援を受けて行っている学際的融合研究で、これまで、木炭を利用して貧栄養土壌を改善し環境負荷の少ない野菜やイネの栽培技術を確立させ、さらに家畜衛生の分野においても炭を活用して子豚の下痢の発生を抑える等の技術開発の成果をベトナム中部の村落に普及させています。
 シンポジウム終了後には、学外からの参加者も含めて25名が、炭利用や低負荷農業について議論を続けて多いに盛況となりました。

【講演内容】
「インドシナ地域におけるエコファーム・ネットワーク構想について」
 〜及川洋征農学研究院助教
「バックマーボカシタンを用いた土質の改善」
 〜木村園子ドロテア農学研究院准教授
「ベトナム中部におけるコメ有機栽培技術」
 〜Le Dinh Huong フエ農林大学博士
「養豚への炭と木酢液の応用」
 〜林谷秀樹農学研究院准教授
 
 
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